日本テレビ系列の日本海テレビは28日、同局の元経営戦略局長が、『24時間テレビ』の寄付金などから1118万2575円を着服したことが判明したと発表した。27日付で懲戒解雇し、28日に鳥取県警鳥取署に被害を届け出た。
元局長は、『24時間テレビ』の寄付金から264万6020円、その他売上金など局の資金から853万6555円を着服したという。
同局は「責任をもって保管すべき皆様の浄財が着服されるのを10年間、見落としてしまいました。ご寄付いただいた皆様をはじめ、ボランティアで活動にご協力くださった皆様、同番組に関わる皆様、ご関係の皆様に深くお詫び申し上げます。公共の電波をお預かりする立場として、あってはならない事態を引き起こしました。まことに申し訳ありませんでした」と謝罪。その上で、「今後、弊社は再発防止に全力をあげるとともに、信頼回復に努めてまいります」としている。
24時間テレビチャリティー委員会は「寄付金の着服は断じて許されることではなく、当委員会としては、日本海テレビに対し、着服された寄付金全額の回収又は同額の補填を強く求めると共に、寄付をしてくださった皆様、チャリティー事業に関わってくださった皆様、並びに視聴者の皆様に対し、心よりお詫び申し上げます。今回の事案を受けて、当委員会を構成する民間放送31社では、皆様からお預かりする寄付金について、さらなる厳重な管理を行い、徹底して再発防止に努めて参ります」とコメントしている。