タレントの関根勤が21日、公式YouTubeチャンネル『関根勤チャンネル』を更新。テレビの常識を変えたコメディアン・萩本欽一のエピソードを明かした。
■“ピンマイク”の誕生秘話
この日、「【革命児】今のテレビがあるのは欽ちゃんのおかげ!?アイデアマン欽ちゃんのスゴすぎる業界革命!」を公開した関根。萩本について、「今までの常識を破った」と話し、坂上二郎さんとのお笑いコンビ・コント55号を回顧。あるテレビ収録では、「コント55号って動くんです。だから、画面から切れちゃって。ところが、会場はバカウケしてるわけ」と、動き回る2人をカメラが追いきれなかったそう。怒られると思った2人が逃げるように帰ろうとしたところ、「ディレクターが飛んできて、“ごめんね”って。“今度はマイクをいろんなところに置いて、君たちをちゃんと撮る。真ん中に集まれって言った僕が悪かった”って、テレビ局に言わせたんですよ」という逸話を語った。
また、現在のテレビ番組で当たり前になっているピンマイクについても言及。以前は、ハンドマイクにクリップを付けて使用していたが、「アメリカのミュージカルを観に行ったときに、“あれ? マイクは?”って。楽屋に行って、“どこのマイクなの?”って聞いたら、“何言ってるんだ? 日本製のソニーだよ”って言われて」というエピソードを披露。しかし、ソニーに出向いた萩本が、「ピンマイクを使わせてくれ」と懇願するも、性能の問題で断られてしまったという。すると、萩本は、「無理やり使おう! 俺たちが使い始めたら、慌てて開発し直すから」と言って使い始めてしまったそうで、「そしたらソニーがビックリして、もっと高性能にしなきゃって」と打ち明けていた。
このほか、以前のテレビ番組では、舞台前にカメラがあり、その後ろに客席があったため、「お客さんはモニターを観てたんですよ。そしたら、欽ちゃんが“お客さんがちゃんと見えなきゃダメだ!”って。それで、舞台中継みたいにして、お客さんの後頭部がちょっとだけ見えるようにした。そうすると、笑って揺れるでしょ? 集音マイクも客席に置いて」という裏話も。収録の撮影方法を変えたり、ピンマイクを導入したり、テレビの常識に大きな影響を与えた萩本に、関根は、「そういうアイデアがすごいんですよ」としみじみ感嘆していた。
視聴者からは、「萩本さん(大将)は、本当に凄いです!!」「やっぱりすごい人なんだなぁ」「テレビの撮り方に関してこれほど革新的な事をされていたとは知りませんでした!」「欽ちゃんの視聴者目線も天才の域」「まさかマイクの性能まで変えさせるきっかけを作ったとは」「欽ちゃんは偉人だ」など、さまざまな感想が寄せられている。
【編集部MEMO】
関根は、2022年5月に公式YouTubeチャンネル『関根勤チャンネル』を開設。現在、チャンネル登録者数は15万9,000を超え、総再生回数は3,400万回を突破。概要欄では、「関根勤がこれからの日本の未来を支えていく若きサラリーマン、学生の皆様そして若手芸人の皆様に少しでもお役に立てる情報を発信していきたい」と方針を掲げている。