上毛電気鉄道は、東京メトロ日比谷線で運用していた元03系を改造し、「新型車両800形」として2024年2月下旬をめどに1編成(2両編成)の運用を開始すると発表した。
群馬県前橋市に本社を置く上毛電気鉄道は、中央前橋~西桐生間(25.4km)で列車を運行。1998年11月から運用している700形(元京王井の頭線3000系)に関して、8編成16両のうち3編成6両を800形に順次更新する計画としている。
800形は元東京メトロ日比谷線03系を改造した2両編成の車両で、メトロ車両が改造を担当。西桐生方の車両(Mc)に搭載するVVVFインバータとブレーキ抵抗器、中央前橋方の車両(Tc)に搭載する静止型インバータ(SIV)と電動空気圧縮装置(CP)は新製とし、中央前橋方の車両に搭載する蓄電池(BT)は改造とする。消費電力量の削減につながり、環境にやさしく省エネルギー化を図った機器を搭載するとのこと。
定員は1両あたり121名、2両合計で242名。代替フロンを使用した大容量の冷房装置を搭載するという(冷房機は2両とも流用)。各車両の連結部側に車いす・ベビーカースペースを設けてバリアフリー化を図り、防犯カメラを取り付けるほか、液晶運賃表示器と車内表示器を装備する。