YKK APはこのほど、「窓と結露に関する意識調査」の結果を発表した。調査期間は9月15日~20日、調査対象は全国各地の20歳~69歳の個人、有効回答は500人。
冬の時期、現在住んでいる住居で悩みはあるか尋ねると、1位「光熱費がかさむ(暖房費など)」(39%)、2位「窓に発生する結露」(36%)、3位「室内が寒い」(35%)と続いた。
また、上位に挙がった「結露」に関連し、家の窓の結露を経験したことがあるか聞くと、77%が「ある」と回答。地域別にみると、東北地方が91%、北海道地方が87%と続き、寒さが厳しい地域に多いことがわかった。
窓の結露を経験したことがあると答えた人のうち、家の窓の結露で悩んだことがある人は68%。地域別では、近畿地方が最も多く78%に上った。
次に、窓の結露から発生したカビによる健康被害について知っているか質問すると、「具体的に知っている」はわずか10%となり、カビの発生に悩みつつも、90%の人は健康被害について具体的に知らないことが明らかになった。
また、「毎日結露する窓には浴室の排水溝と同じくらいカビがいる」事実に対し、94%が「知らない」「聞いたことがある程度」と回答。そして「窓の結露対策」についても「対策をしていない」人が75%に上り、対策をしている人は25%にとどまった。
自宅の窓はリフォーム可能だと知っているか問うと、「知らない」「聞いたことはあるがよく知らない」という人が63%を占めた。
窓リフォームを行っていない理由については、「費用が掛かりそう」(65%)が最多となった一方、「補助金がもらえる制度が来年度もあればリフォームしてみたい」と考えている人は約半数に上り、同調査では「窓リフォームは費用面がネックとなっており、それをカバーする補助制度があれば前向きに検討できる人も多くいる」と分析している。