メディカルフィットは11月21日、「禁煙の失敗・成功の理由」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は10月24日、禁煙に失敗した人200名、禁煙に成功した人200名、医療機関での禁煙に成功した人100名の計500名を対象に、インターネットで行われた。
禁煙失敗経験者に聞いた
禁煙に失敗した人に「失敗した理由」を聞いたところ、「周りの喫煙者の影響」(55.5%)、「離脱症状に耐えられなかった」(44.0%)、「本気ではなかった」(20.5%)、「代わりになるものが無かった」(18.0%)が上位に。喫煙者が近くにいると、ふと吸いたくなる人が多いよう。
禁煙にチャレンジした回数は、「3回」(44.5%)や「2回」(30.5%)が多かったが、中には「5回以上」(13.5%)という人もいて、全体で見ると9割程度の人が2回以上失敗していることが明らかに。そこで、禁煙の成功に必要なものを聞くと、「自制心」(67.0%)が最も多く、次いで「薬やパッチ、ガムなどのサポート品」(41.5%)、「周りの協力」(20.0%)と続いた。
また、「タバコの離脱症状を抑えたり、吸いたい気持ちを和らげたりする治療薬があったら使いたいですか?」と質問したところ、200名全員が「使いたい」と回答。離脱症状がいかに禁煙の弊害となっているかがうかがえる結果となった。
禁煙成功者に聞く成功の秘訣
禁煙に成功した人に「成功した理由」を聞いたところ、「自制心が強かった」(60.5%)が圧倒的に多く、次いで「薬やパッチ、ガムなどのサポート」(30.5%)、「周りの協力があった」(21.0%)が上位に。
何回目のチャレンジで成功したのかを聞くと、41.0%が「1回目」と回答。きっぱり辞められる人は、1回の挑戦で辞められるよう。次いで、「2回目」(24.5%)、「3回目」(19.0%)と続き、1回で成功するひとよりも、2回以上で成功する人の方が多いことが明らかに。禁煙が1回で成功しなくても、あきらめる必要はないよう。また、「禁煙中で1番つらかった時期」を教えてもらったところ、「1週間目」(42.5%)や「3日目」(36.5%)が多く、最初の1週間を乗り越えればある程度楽になる傾向が。
さらに、禁煙成功後に感じたメリットを教えてもらったところ、「節約できた」(79.5%)がダントツの1位に。次いで「ごはんがおいしく感じる」(43.5%)、「体の不調が改善した」(41.5%)が上位となった。
医療機関で禁煙に成功!
次に、医療機関での禁煙が成功した人に対し、これから禁煙しようと考えている人に病院やクリニックでの禁煙治療をおすすめしたいか聞いたところ、93.0%が「おすすめする」と回答。また、医療機関での禁煙は「最初だけつらかった」(45.0%)という人が最も多く、次いで40.0%もの人が「つらくなかった」と答えており、多くの人にとって禁煙治療が有効だったことがうかがえた。
1か月の治療費用については、全体の8割以上が「5,000円~10,000円」(41.0%)、あるいは「10,001円〜15,000円」(41.0%)と回答。1日1箱600円分のタバコを吸うと考えると、1か月で18,000円となるため、タバコを吸うよりも禁煙治療の方が安く済むよう。
また、禁煙成功までの治療期間を教えてもらったところ、「3か月~半年以下」(42.0%)が最も多く、次いで「半年~1年以下」(36.0%)と、8割近くが1年以内には成功していることがわかった。