テレビ朝日系特番『タモリステーション 富士山噴火 その時日本は? ~令和最新! 生活シミュレーション〜』(20:54~)が25日に放送される。

  • 『タモリステーション 富士山噴火 その時日本は? ~令和最新! 生活シミュレーション〜』より=テレビ朝日提供

■今回の『タモリステーション』は富士山の噴火を特集

古くから霊峰としてあがめられ、2013年には世界文化遺産に登録された日本のシンボル・“富士山”。しかし富士山は活火山。300年ほどは静穏を保っているが、決して活動が止まったわけではない。もしも今、富士山が噴火したら日本はどうなってしまうのか。今回の『タモリステーション』では、富士山の火山としての側面に注目。さまざまな角度から富士山噴火を検証し、最新研究から防災を考えていく。さらにタモリ自ら富士山・宝永火口を訪れ火山のパワーを体感するほか、最新研究を取材&さまざまな実験にも立ち会う。

富士吉田市にある“富士山科学研究所”でタモリが立ち会ったのは、溶岩流実験。富士山の石を溶解して、約1200度のマグマを人工的に再現。それを富士山に見立てた砂山から流し、マグマに触れると、斜面の樹木やふもとの水場一帯はどうなるのかを検証する。真っ赤にうごめくマグマを目の当たりにしたタモリは「なかなか普段の生活でマグマを目の前で見ることはできないですからね。スゴイな、この実験!」と大興奮。その実験から浮かび上がる溶岩流の危険とは。さらに、山腹から噴火した場合の溶岩流の広がり方を立体模型で検証。このほか、火山灰の流れも特殊な装置で可視化し、その脅威をわかりやすく伝えていく。

また、番組では富士山はどこから噴火するのか、周辺の最新被害想定をおさえていく。実は5600年の間に約180回の噴火を繰り返し、平均すると30年に一度噴火しているという富士山。しかし宝永噴火以来、現在まで300年以上沈黙しているため、大量のマグマを蓄積している可能性は高く、専門家は次の噴火は大規模なものになる可能性も高いと指摘する。

そんな最新研究を踏まえながら、番組後半では近隣県だけでなく、東京をはじめとする首都圏を襲う被害にも注目。火山灰によって鉄道、食糧、電力、ガス、水道など都市機能はどうなってしまうのか。また、非常食や服装はどんなものをどのくらい備えておいたらよいのか。万が一への備えを徹底検証していく。自宅にさまざまな防災グッズを備えているというタモリが、「これは考えてなかったなぁ……」と“大事なモノ”を用意し忘れていたことに気づかされる場面も。

■タモリ、自身の防災意識を明かす

すべての収録を終えたタモリは、「情報が非常に豊富でわかりやすいと思います」と、富士山噴火の最新研究を伝える今回の内容に太鼓判。実験や取材を通して「富士山は大変美しく、我々に数々の恩恵をもたらしていますが、その一方で300年間の沈黙によるマグマの“タメ”が、ちょっと不気味ですよね。どれだけ溜めこんでいるのだろう、と……」と富士山がはらむ危険を実感したようで、「実は私は意外と備えをしているほうで、万が一のときのために発電機や石油ストーブ、ガスストーブも準備しています。備蓄もきちんとしているつもりでしたが、この番組で“あるモノ”を準備し忘れていたことに気がつきました。備えておかねばアッと思ったときには遅い。自分事としてとらえないと危ないですね。そして年々情報が変わってくるので、常に防災意識をアップデートしていくべきだなと思いました」と感想を述べた。

【編集部MEMO】
『タモリステーション』は、2022年1月、司会者・タモリを迎えて始動した、テレビ朝日の大型特番。これまでに、二度の大谷翔平特集を放送、カーリングの魅力を深掘りしたほか、緊急生放送ではウクライナ侵攻の真実を伝えて反響を巻き起こしてきた。昨年11月27日には「日本サッカー運命の大一番! 絶対に負けられないFIFAワールドカップ決戦直前SP」として、日本✕コスタリカ戦直前に生放送。個人全体視聴率6.3%、世帯視聴率10.9%の高視聴率を獲得、リアルタイム視聴人数は日本全国で約2489.0万人を記録した。