かつて2人組ユニット・EE JUMPとして活躍し、現在は千葉県八街市議会議員を務める後藤祐樹氏が、大みそかに放送されるテレビ埼玉(テレ玉)の特番『大晦日職人歌合戦~2023年もおつかれさまでした~』(12月31日20:00~)で、20年以上ぶりにテレビ歌唱を披露する。このほど、さいたま市の同局本社スタジオで行われた収録を前に、後藤氏に久々のテレビ歌唱への心境などを聞いた――。
■埼玉の職人たちが自慢の歌声を披露
『大晦日職人歌合戦』は、埼玉で働く職人たちが自慢の歌声を披露するもので、昨年に第1回大会を放送。今年も建設業や道具の販売店に加え、塗装業、太陽光発電工事、さらには便利屋まで、幅広い“職人”たちが、趣向を凝らしたパフォーマンスとトークで、スタジオを盛り上げる。
後藤氏は芸能界を引退後、とび職や電気工事、ダクト屋として“職人”の経験があるだけに、この番組企画について、「めちゃくちゃ面白いと思います。皆さん、職人さんが働いている姿を見たことはあると思いますが、実際にはどんな仕事をしているのかはあまり分からないと思うんです。職人さんたちの歌合戦という企画で仕事のことも知れると思うので、すごくいいことだなと思いました」と好印象を持ったのだそう。職人の普段の仕事におけるチームワークも、パフォーマンスに生きると感じている。
■審査員として全力で盛り上げたい
かねてからMCの芸人・オヤカタくんと交流があったことから今回の出演に至った後藤氏は、審査員として参加。さらにエキシビションとして、BEGINの「島人ぬ宝」を歌う。テレビでの歌唱は、EE JUMPとしてキー局の音楽番組に出演していた当時以来だそうで、「新鮮な気持ちですね」と心境を語った。
20年以上のブランクがあっても緊張はないそうで、「元々はめちゃくちゃ緊張しいだったんですけど、芸能界で活動する中で緊張しなくなりました」という強心臓。そのため、事前の練習は、「いつもの感じでいければと思ってるので、今日スタジオに来る車の中でちょっと予習したくらいです(笑)」とのことだ。
今回は、姉・後藤真希が所属していたモーニング娘。の「ザ☆ピ~ス!」を披露する出場者もいるが、「ちょっと気まずいですね(笑)。街で有線放送から姉の曲や自分の曲が流れてくると、結構気まずい思いをするんです」と苦笑い。それでも、「歌われる便利屋ミヤナミさんは、昨年もDJ OZMAさんをパロディーされていたので、今年はどんな形で披露されるのか、ある意味楽しみです。僕も審査員として、全力で盛り上げたいと思います」と期待を述べた。
便利屋ミヤナミの宮南洋さんは「今回は審査員に後藤さんがいるので選曲しました」と、あえてぶつけてきただけに、どんなパフォーマンスが見られるのか注目だ。
■8月から市議に「もう勉強の毎日です」
芸能界引退後は波乱の人生を送り、今年1月に芸能活動の再開を宣言した後藤氏。8月には八街市議に当選し、10月に初めての議会を終えたが、「まだ何をしたらいいのか自分自身に分からないことが多いので、もう本当に勉強の毎日です」と近況を明かす。
そんな中で、この『大晦日職人歌合戦』への参加を通して、「今後、八街市はイベントなどで盛り上げていかなければと思っているんです。八街市にも職人さんが多いのですが、こういう面白い企画を参考にして、何か取り入れていきたいなと思います」といい、ある種の“視察”も兼ねた出演になるようだ。