MMD研究所は11月21日、2023年9月に実施したスマートフォンOSのシェア調査の結果を公表した。

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メインで利用しているスマートフォンがiPhone(iOS)かAndroidを尋ねた設問では、iPhoneが50.0%、Androidが49.7%という結果。2022年4月に実施した調査ではiPhoneが44.1%でAndroidが51.5%だったので、この1年半の間にiPhoneが増加してAndroidを逆転したことになる。

  • グラフ:メインで利用しているスマートフォンのOS

    メインで利用しているスマートフォンのOS

  • グラフ:【参考/2022年4月調査】メインで利用しているスマートフォンのOS

    【参考/2022年4月調査】メインで利用しているスマートフォンのOS

年代別に見ると、10代男女/20代男女および30代女性ではiPhoneの比率が高い。男性では30代以上、女性では40代以上でAndroidが多数になってくるが、10代/20代のiPhone比率が70%台~80%台なのにくらべるとAndroidの比率が50%台/60%台前半にとどまっており、それほどの差は生じていない。

  • グラフ:メインで利用しているスマートフォンのOS(性年代別)

    メインで利用しているスマートフォンのOS(性年代別)

これも2022年4月の調査と比較すると、20代のiPhone比率が男性で16.8ポイント増、女性で11.7ポイント増と大きく変化しているのが目立ち、この年齢層の変化が全体の比率の変動に大きく影響しているようだ。

  • グラフ:【参考/2022年4月調査】メインで利用しているスマートフォンのOS(性年代別)

    【参考/2022年4月調査】メインで利用しているスマートフォンのOS(性年代別)

メインで利用しているスマートフォンのOSを利用している通信サービスの種別ごとにまとめたのが次のグラフ。4キャリア/大手3キャリアの利用者ではほぼ全体の比率どおりの拮抗した数字だが、オンライン専用プラン/キャリアサブブランドではiPhoneユーザーが多く、MVNOではAndroidが多いという結果。このあたりはサービス選考とOS選択に直接の相関があるというより、サービス選考とOS選択のそれぞれが年齢層と相関していると考えるのが自然だろう。

  • グラフ:メインで利用しているスマートフォン(通信サービス別)

    メインで利用しているスマートフォン(通信サービス別)

メインで利用しているスマートフォンについて、iPhoneユーザーにはその世代を、Androidユーザーにはそのブランドを聞いた結果が次の表だ。

  • 表:メイン利用しているスマートフォン端末のシリーズ

    メイン利用しているスマートフォン端末のシリーズ

iPhoneユーザーでは、前回調査同様に「iPhone SE」が首位。比率も17.6%から22.6%へ5.0ポイントのアップだ。以下は順当にこの数年に発売されたモデルが並んでいる。前回調査時に10.4%のユーザーがいた「iPhone 8」は6.0%で6位となり、さすがに買い換えが進んでいるようだ。

Androidユーザーでは、1~3位までの顔ぶれは前回調査と変わらず。4位以下で前回調査とくらべてシェアを上げているのは4位「Google Pixel」(3.7ポイント増)、5位OPPO(1.3ポイント増)、7位「Xiaomi」(1.1ポイント増)の3シリーズで、最近の好調ぶりがあらわれている。

最後に、次に購入したいスマートフォンのシリーズを聞いた結果を紹介しよう。

  • 表:次回購入したいスマートフォン端末のシリーズ

    次回購入したいスマートフォン端末のシリーズ

iPhoneユーザーでは「iPhone 15」を購入したいという回答が過半数。「iPhone SE」を購入したいという人は約2割で、「iPhone 14」など最新ではないシリーズを挙げる人もいる。Androidのシリーズは10位に「Google Pixel」が0.8%で入っており、他のシリーズを挙げている人が他にいるであろうことを考えると、Androidへの乗り換えを考えている人は1%強程度ということになる。

Androidユーザーの回答の順位は、先の現在使っているシリーズの回答の順位とさほど変わらない。「iPhone 15」が7位に入っているが、比率は3.1%。iPhoneへ乗り換えるのであれば最新機種を検討するであろうということを考えると、この数字がそのままiPhoneへの乗り換えを考えている人の比率としてよさそうだ。

調査概要

  • 調査名:2023年9月スマートフォンOSシェア調査」
  • 調査期間:2023年9月22日~9月27日
  • 有効回答:40,000人 ※人口構成比に合わせてウエイトバックを実施
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象:18歳~69歳の男女
  • 設問数:15問