ホンダが「新型N-BOX試乗会 for ご当地キャラ」を開催した。いわゆる「ゆるキャラ」が新型N-BOXを体験する様子は動画でも確認できるが、なぜホンダは同イベントを開催した?
ゆるキャラが乗れるということは…
ホンダの軽スーパーハイトワゴン「N-BOX」は日本で最も売れているクルマ。通算3世代目の新型は10月6日に発売となった。価格はノーマルタイプが164.89万円~188.1万円、カスタムが184.91万円~236.28万円。軽乗用車最大級の室内空間、車内からの良好な視界、ホンダの軽自動車で初採用となる車載通信モジュール「Honda CONNECT」、リビングのような設えのインテリアなどが特徴だ。
「新型N-BOX試乗会 for ご当地キャラ」は10月23日に開催。全国から応募があった「ご当地キャラ」から10体が参加した。当日の模様はホンダの公式YouTubeチャンネルで視聴することができる。
参加したのは「オカザえもん」(愛知県岡崎市)、「カムロちゃん」(千葉県佐倉市)、「ぐんまちゃん」(群馬県)、「さのまる」(栃木県佐野市)、「ジェイキーとずぼらちゃん」(大阪府門真市)、「てるる」(東京都立川市)、「とち介」(栃木県栃木市)、「いまばりバリィさん」(愛媛県今治市)、「ふっかちゃん」(埼玉県深谷市)、「ねば~る君」(茨城県)。ホンダの研究所がある栃木から2体、工場がある埼玉から1体が駆け付けている。
ホンダとしては「観光ニーズが回復」し、「地域PRのためのイベントなどの開催機会が増え」たことから「多忙になったご当地キャラ」をモビリティの面から支援すべく同イベントを開催したと説明している。
おそらく、同イベントの動画でホンダが伝えたいのは、新型N-BOXの室内空間の広さやスライドドア開口幅の大きさだろう。体積が大きかったり、体表に名産物がくっついていたりして、総じてクルマに乗るには不都合な格好をしているゆるキャラたちだが、ホンダとしては「こんなデカいキャラでも乗り込めます!」と言いたいのではなかろうか。
ただ、動画を見てみると、参加キャラの中でも巨大な「いまばりバリィさん」や「さのまる」あたりは、さすがに乗り込むことができなかったようだ……。ちなみに、大人が後席に座るとどんな感じになるのかを想像するには、「オカザえもん」の試乗シーンを見るのが最適かと思われる。オカザえもんは、ほぼ人間の寸法だからだ。