大根を使ったサラダを作る前に
大根は部位によって味や辛みに違いがあります。
サラダに向いているのは、葉っぱに近い上の部位。辛みが少ないので大根の甘みが強く感じられ、水分量も多くジューシーな食感です。
大根は繊維の方向に沿って切るか、繊維を断つように切るかで食感も変わります。
8センチほどの輪切りにしてからサラダ作りを始めると、その後の作業がスムーズに進みますよ。
それでは、大根を使ったおすすめのサラダレシピを5品、紹介していきます。
大根とミツバのしっとりコリコリツナサラダ
大根サラダのボリボリとした食感が苦手な方にもおすすめのサラダです。
しっとりしながら、コリコリとした食感も楽しめるので、お酒のおつまみとしても活躍してくれます!
大根の皮をむき、千切りピーラーでカットします。
皮の苦みや食感がお好きな方はそのまま入れても大丈夫ですよ。
お刺し身に付いているツマのような状態になりました。
そこに塩を2つまみほどふって、水分を出してあげます。
塩をふってしばらく置いてから、ぎゅっと絞ると水が出てかさも減ります。
しっとりとした独特の食感はこの工程で生まれます。
大根に缶詰の油を切ったツナとミツバを加え、マヨネーズとゴマをあえます。
しっかりあえればできあがりです。
仕上げに追いゴマをすると、見た目のおいしさがアップしますよ。
ザクザク&プチプチ食感の大根明太マヨサラダ
ジューシーな大根の甘みと明太子のピリ辛がマッチしてお箸が進む一品です。
2センチほどの輪切りの大根を用意して、繊維の方向に1センチ弱の棒状にカットします。
切り方によって食感が変わりますので、いろいろアレンジを加えてもOKです。
大根特有の臭みが苦手な方は、15分以上水にさらしてください。
大根は中身のほとんどが水分なので、さらした後はしっかりと水を切ってあげます。
今回買ったのは、大きめの明太子。
中身だけを使う場合は大きめサイズが作業がラクです。
はじめから皮を除いたタイプの明太子を使っても便利ですね。
そこにマヨネーズを加えてよく混ぜ、明太マヨネーズの完成です。
水を切った大根にかいわれ大根と明太マヨネーズを入れてあえます。
食べる直前に刻み海苔(のり)をトッピングすると、海の香りが広がります。
鰹節の風味がうれしい梅と大根のさっぱりサラダ
シャキシャキの大根と梅鰹のフレーバーが食欲をそそる一品です。
和食の先付けにもおすすめの大根サラダです。
皮を厚めにカットします。この皮はきんぴらなど別の料理に使えるので、捨てずにとっておきましょう。
繊維の方向に切ることがシャキシャキ食感にするコツです。
繊維に沿って縦に千切りをしてもいいですが、今回は桂むきにチャレンジします。
桂むきをする際には、包丁をよく研いであげてください。
今回はもろ刃の三徳包丁を使っていますが、ご家庭に片刃の菜切包丁がもしあれば、そちらを使う方が上手に切れます。
桂むきはちょっと厚めで大丈夫。あまりにも薄いと、お刺し身のツマのように繊細になりすぎます。
繊維に沿って包丁を入れてあげます。
梅は自宅にある梅干しをペースト状にしてもいいですし、チューブの梅を使ってもかまいません。
カリカリおじゃこの大根サラダ
大根サラダのベースとなるものを桂むき→千切りでたくさん作っておくと、アレンジサラダが楽しめます。
今回は和風の大根サラダをもう一品つくりました。
千切り大根にかいわれをトッピング。
ポン酢などで召し上がってもおいしいですし、イタリアンドレッシングをかけるとイタリア料理にも合う大根サラダになりますよ。
エビとパクチーのオリエンタル風大根サラダ
大根サラダのベースに乾燥エビ&パクチーを加えると、オリエンタルな雰囲気に。
パクチーは1センチほどにザクザクと切っておきます。
キッチン中がパクチーの香りで包まれます。
そこに、よくいった乾燥エビを加えます。
乾燥エビはそのままでも大丈夫ですが、いることで香ばしい香りが立ちます。
シークワーサーなどを添えると、オリエンタルな雰囲気を演出できますよ。
ドレッシングはゴマ系でもいいですし、フレンチドレッシングも想像以上にマッチします。ナンプラー(魚醤)でもおいしくいただけます。アジア料理の前菜にぜひお試しください。
大根サラダを、もっともっと食卓に
大根を購入しても、意外と使いきれずに冷蔵庫に残ったままになることも。
そんな時は、フレッシュなうちに大根サラダにアレンジすることで、おいしく、たくさんいただけます。
色も白くて味も主張しすぎない大根は、家庭料理の名脇役。切り方や盛り付け方、合わせる食材によって食味や表情が変わるので、ぜひいろいろ試してみてください。