ロッテは11月17日、「家族のむし歯菌感染に関する意識調査」の結果を発表した。同調査は、2023年10月13日から16日の間、0歳から3歳の子どもを持つ20代から40代の親を対象に、インターネットで実施したもの。
はじめに、親や周りの大人のむし歯菌が子どもにうつることを知っているか質問したところ、母親の77%が「知っている」、16%が「やや知っている」と回答。9割以上の母親が大人のむし歯菌が子どもにうつることを知っていることがわかった。
父親は、「知っている」(64.0%)、「やや知っている」(18.0%)という結果になり、母親と比較すると認知度は低いものの、8割を超えることがわかった。
次に、「むし歯菌が子どもにうつることを知っている」と回答した母親・父親に対し、知ったきっかけを聞くと、母親は、「妊婦健診での案内」(26.3%)が最も多く、「メディア」(25.3%)、「歯科検診での案内」(22.0%)と続いた。
一方、父親は「メディア」(28.7%)、「パートナーから教えてもらった」(22.6%)などの回答が集まった。父親自身も自ら子育てに関する情報を得ているものの、母親から父親へ情報を共有している家庭が多いことがわかった。
また、パートナーや祖父母等が子どもの口にキスをしたり、スプーンやお箸を共有した際にむし歯菌がうつることを心配したことはあるかという質問では、母親の38.7%が「ある」、37.1%が「ときどきある」と回答。父親も28.7%が「ある」、40.9%が「ときどきある」と回答し、母親と比べると割合が低いものの全体の約7割が心配した経験ありという結果に。
大人のむし歯菌が子どもにうつると認識しながらも、愛する子どもとのスキンシップやスプーン・お箸の共有など、育児に潜む感染シーンにヒヤリとする親が多いということがわかった。
自分もしくはパートナーが妊娠中、歯みがき以外に自身が取り組んだことを調査。母親・父親ともにトップ3は「デンタルフロスを使用した」「マウスウォッシュを使用した」「定期的に歯科医院で健診を受けている」という回答が集まった。
一方で、キシリトール配合のガムやタブレットを取り入れている人の割合が最も低く、普段のケアにキシリトールを活用している人が少ないことも明らかとなった。
次に、普段子どもの歯みがきを行っている人を尋ねると、母親・父親ともに「母親」が最も多かった。さらに、「もう少しパートナーに介入してほしいか」という質問に対し、母親の62.5%、父親の33.5%が「はい」と回答。
調査結果を通して、子どものオーラルケアへの認識は母親・父親で大きな差はないものの、実際に子どもの歯みがきを行っているのは母親という家庭が多く、母親自身は父親にも介入してほしいと思っていることがわかった。