俳優の鈴木亮平が主演を務めるTBS系日曜劇場『下剋上球児』(毎週日曜21:00~)で、越山高校野球部の一員、根室知廣役を演じている兵頭功海にインタビュー。姉・根室柚希役の乃木坂46・山下美月や椿谷真倫役の伊藤あさひとの共演などについて話を聞いた。

  • 根室知廣役の兵頭功海

本作は、高校野球を通して、現代社会の教育や地域、家族が抱える問題やさまざまな愛を描くドリームヒューマンエンターテインメント。三重県立越山高校に赴任して3年目の社会科教員で、廃部寸前の弱小野球部の立て直しに奮闘する主人公・南雲脩司役を鈴木亮平、家庭科担当で野球部部長の山住香南子役を黒木華が演じ、約半年間に及ぶオーディションを経て決定した12人の若手俳優たちが野球部メンバーとして出演している。

■実年齢は兵頭のほうが1歳上も「あ~姉ちゃんだ」

福岡県の野球強豪校出身でオーディション時から存在感を発揮していた兵頭が演じている根室は、サイドスローのピッチャーで、次第に頭角を現していくという役どころ。根室柚希(乃木坂46・山下美月)の弟で、家が遠くフェリーと電車で通学している。姉の柚希は、弟の部活動を応援しており、互いに支え合いながら生活している姉弟の関係性もドラマの見どころの一つとなっている。

兵頭は、姉役の山下について「すごく人格者で、人として素晴らしい方だなと思いました」と語る。

「リスペクトがあって、でも壁も一切なくて、すごくしゃべりやすい空気を作ってくださって、この人すごいなと。撮影日数はそんなに多くないので、めちゃめちゃ話しているかというとそんなに話せていませんが、会うたびに本当のお姉ちゃんみたいに感じます」

兵頭は25歳、山下は24歳と、実年齢では兵頭のほうが1歳上だが、柚希を演じている山下を見て「姉ちゃんだわ」と思えたという。

「最初は、山下さんの弟に見えるかなと思ったのですが、家で姉ちゃんが洗濯物を干してくれていてグローブのやりとりをする時に、『あ~姉ちゃんだ』と。山下さんのお芝居も素晴らしいですし、持っている雰囲気も素晴らしい方で、感謝しています」

■“芸能界で一番仲良し”伊藤あさひとの共演に喜び

また、椿谷真倫役の伊藤あさひについて、「このお仕事をしている中で一番仲がいい友達」だと言い、そろって出演できたことに喜びを感じている。

「彼は『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』という戦隊をやっていて、僕はそのあとの『騎士竜戦隊リュウソウジャー』をやっていて、コラボ映画ではみんながそろう時しか同じシーンはなかったのですが、この人と仲良くなりたいと思い、一緒にご飯を食べに行って、僕の家に泊まりに来るようになって、そこからずっと仲良くて、何でも話します。でもちゃんと共演したことなかったので『いつか共演したいね』とお互い話している時に『下剋上球児』のオーディションがあって、一緒に野球の練習をしたり、頑張ろうぜって話ながらやっていて、2人とも合格できたのでとても思い入れはあります」

■6話は「6話は富嶋、野原、紅岡の3人に注目してもらいたい」

19日には第6話が放送される。根室(兵頭)が南雲(鈴木)の家に泊まるようなったのを機に、南雲のもとに練習後の野球部員たちが集まるようになったある日。ついに南雲の事件が検察に送致されることに。果たして南雲に下される処分は……。野球部では、山住(黒木)が自ら新監督に申し出る。そして迎える夏の予選、初戦の相手は昨年ベスト8の五十鈴高校に決定。初戦に向け、気を引き締める部員たちだったが、五十鈴高校野球部員から、横浜にいた頃の山住に関するあるうわさを聞かされる。信頼する山住、そして南雲を野球部に戻すために部員たちは“夏に一勝”を目指していく。

兵頭は6話について、3年生になった富嶋雄也(福松凜)、野原舜(奥野壮)と紅岡祥悟(絃瀬聡一)に注目してほしいと語る。

「富嶋たちの代の夏の大会が始まるので、越山高校野球部が1年間でどれくらい成長しているのか、お芝居パートでわかるところがたくさんありますが、野原と紅岡がどれくらいうまくなったか、どれぐらいベンチでみんなが声を出すようになったかというのが、野球シーンを通して成長をわかってもらえる回になっていると思うので、6話は富嶋、野原、紅岡の3人に注目してもらいたいです」

さらに、「そのシーンを撮っているときに、先輩たち3人の背中を見て、根室としても僕としてもグッとくる瞬間がたくさんあったので、そこが見どころかなと思います」と語っていた。

■兵頭功海
1998年4月15日生まれ、福岡県出身。2018年、GYAOとアミューズが共同実施したオーディション「NEW CINEMA PROJECT」の「出演者」部門でグランプリを受賞。映画『五億円のじんせい』(2019)で俳優デビューを果たすと、『騎士竜戦隊リュウソウジャー』(2019~2020)のカナロ/リュウソウゴールド役で注目を集める。近年の出演作は、TOKYO MX『片恋グルメ日記』シリーズ(2020・2022)、カンテレ『ブルーバースデー』(2023)、WOWOW『ドラフトキング』(2023)、読売テレビ・日本テレビ『CODE-願いの代償-』、映画『レッドブリッジ』『レッドブリッジ ビギニング』(2022)、『消せない記憶』(2023)、『18歳のおとなたち』(2023先行上映)など。

(C)TBSスパークル/TBS 撮影:ENO、Len