パスワードマネージャーのNordPassは11月16日、2023年版「世界で最もよく使われたパスワード トップ200」と世界35か国間の違いを明らかにする新たな調査結果を発表した。パスワードリストは、サイバーセキュリティインシデントの調査を専門とする独立系研究者と共同で作成。ダークウェブ上のものを含む、一般に入手可能な各種ソースより抽出した4.3TBのデータベースを評価、抽出されたパスワードサンプルを分析した。
2023年に世界で最も人気のあったパスワードは「123456」
調査によると、2023年に最もよく使われたパスワードは「123456」であることが明らかに。同社が調査を実施したこの5年間を通して4回連続。世界で人気のあるパスワードの約3分の1(31%)は単純な数列で構成されているという。
最もよく使われるパスワードトップ20は以下の通り。定番の脆弱パスワードと新たな脆弱パスワードが混在していた。70%ものパスワードが、1秒以内にクラックされるもの。
- 123456
- admin
- 12345678
- 123456789
- 1234
- 12345
- password
- 123
- Aa123456
- 1234567890
- UNKNOWN
- 1234567
- 123123
- 111111
- Password
- 12345678910
- 000000
- admin123
- ********
- user
オンラインゲームや創作作品にちなんだパスワードが使われる傾向も。たとえば、オーストリアの「Supermario12」と同様に、台湾では「Aladdin66」がトップ20にランクイン。メキシコでは「gtasanadreas123」というパスワードも人気があったという。地理的な位置情報を示す言葉、たとえば「Schweiz15」や「barcelona」といった国や街の名前もよく使用される。また、昨年は見られなかった「admin」という単語が2位を獲得している。
最も脆弱だったのはストリーミングサービスに使用されるパスワード
異なるプラットフォームでどのようなパスワードが使われているか、また、その強度にばらつきはあるかについても明らかになった。最も脆弱なパスワードはストリーミングサービスのアカウント保護に、最も強固なパスワードは金融サービスに使用されているという。