俳優の鈴鹿央士が主演を務める、テレビ朝日系ドラマ『ゆりあ先生の赤い糸』のスピンオフ作品『ゆりあ先生の赤い糸のはじまりのはじまり』がこのたびTELASA(テラサ)で配信された。
■鈴鹿央士主演スピンオフ『ゆりあ先生の赤い糸のはじまりのはじまり』
今年の「第27回手塚治虫文化賞」で頂点となる「マンガ大賞」に輝いた入江喜和氏の同名コミック(講談社)を実写化する『ゆりあ先生の赤い糸』は、「タフで明るい“踏ん張る主婦”ヒロイン」の伊沢ゆりあ(菅野)が、突然目の前に現れた夫の“彼氏”、“彼女”、“隠し子”と奇妙な同居生活を開始し、時にぶつかり合い、時に手を取り合い、意識不明状態となった夫の介護に勤しみながら、「血の繋がりを越えた“家族”の絆」を編み上げていくというストーリー。
■田中哲司、木戸大聖、えびちゃん(マリーマリー)も出演
すべての予兆は、ゆりあが穏やかな人生を歩んでいた頃から水面下に潜んでいた――「はじまりのはじまり」を描くスピンオフでは、鈴鹿を主演に抜擢し、ゆりあの夫・伊沢吾良を演じる田中哲司、ゆりあと恋に落ちる便利屋・伴優弥を演じる木戸大聖、さらに優弥の妻・伴里菜を演じるえびちゃん(マリーマリー)が出演。付き合いたてでラブラブの稟久と吾良、別居中でヒリヒリの優弥と里菜は、かつて同じレストランに偶然居合わせていた。ニアミスで共有する空間の中、お互いを知らない2組が織りなす対照的な関係を、本編も手掛ける橋部敦子氏の脚本で描く。その後、ゆりあの人生に大きく関わっていくカップルたちの悲喜こもごもは必見。吾良のゆりあに対する思いを聞き、やきもちを焼いてスネまくる稟久をはじめ、前日譚だからこそ見えてくる登場人物たちの素顔が満載だ。
スピンオフには本編とつながる仕掛けも。本編の第4話でゆりあから「吾良のどこがそんなに好きで、執着しているの?」と聞かれ、稟久の脳裏によみがえったのは、水族館デートの直前に起こった出来事。美しい魚たちを眺めながら、愛を確かめ合うように最高に幸せそうな笑顔を交わし合っていた稟久&吾良は、あのデートの直前、どんな会話を交わし、愛を深めていったのか。一方優弥は、里菜との関係が冷え切って離婚の危機にあることを語っていたが、スピンオフではそのリアルな関係性を描写。さらに、来週23日放送の本編第6話で明かされる、優弥の過去につながる会話も登場する。
■鈴鹿央士(箭内稟久・役)コメント
――稟久と吾良がメインのスピンオフドラマができると聞いた時の感想を教えてください。
吾良さんと話す機会がもう1個できるということで、すごくうれしかったです。スピンオフは、同じ店内にいながらも離れた席にいる優弥たち夫婦と僕たちのカップルの会話が入り交じる構成なので、「どうやって撮るんだろう。映像になったら絶対面白いんだろうな」と思いながら、台本を読みました。哲司さんとも本編の撮影合間に、スピンオフの台本をちょっと読み合わせしたりして……その時間がすごく幸せでした。そういう時間を持てたのもスピンオフのおかげだなって、うれしくなりました。
――実際にスピンオフの撮影はいかがでしたか?
本編では吾良さんと一対一で話すシーンが短い回想シーンのみだったので、「どうやって話せばいいんだろう!?」と、ちょっと緊張もしていたんです。でも、いざ撮影が始まったら楽しかったです!
――スピンオフのみどころを教えてください。
稟久と吾良さんが付き合い始めた時のお話なので、2人の空気感もよく見えていると思います。本編とも絶妙につながっていますし、ご覧いただければ本編の面白さもより増すはず。『ゆりあ先生の赤い糸』には地続き感があって、実は僕自身も一視聴者として「この世界のどこかの家が、本当にこういう形かもしれないな」と思いながら見ています。スピンオフにも同じように地続きの面白さがあるので、ぜひ本編と併せて見ていただきたいです。
■田中哲司(伊沢吾良・役)コメント
――稟久と吾良がメインのスピンオフドラマができると聞いた時の感想を教えてください。
本編の吾良はこれまで稟久との回想シーン以外、ずっと昏睡状態。しかも、回想シーンも最近は撮影していなかったので、こんなにも台詞があることに驚きつつ新鮮でした。スピンオフでは、本編にはない“りっくん(稟久)との関係が見られるシーン”を作ることができる。すごく素敵な台本で、うれしく思いました。本編の撮影の合間で、鈴鹿くんがセリフに余裕がありそうな時に、吾良が寝ているベッドの横でセリフ合わせをしてもらい、言い回しや雰囲気を固めていきました。
――実際にスピンオフの撮影はいかがでしたか?
「久しぶりにしゃべったな」という感じで、楽しかったです。本編の第4話でも流れた水族館デートの回想シーンに、今回のスピンオフがつながっているというのも、みどころです。
――スピンオフのみどころを教えてください。
水族館デートのエピソードしかり、優弥たち夫婦もニアミスで同じレストランにいたという“つながり”が、すごく素敵だと思います。そんな“素敵なつながり”を見られる機会をぜひ楽しんでいただきたいです。
【編集部MEMO】あらすじ
クリスマスに訪れた奇跡の再会を経て、本格的に付き合うことになった稟久(鈴鹿央士)と吾良(田中哲司)。水族館デートの直前、レストランで落ち合った2人はラブラブモード全開。一方、偶然にも同じ店で顔を突き合わせた別居中の夫婦・優弥(木戸大聖)&里菜(えびちゃん)は、火花を散らしまくる。そんな中、吾良が吐露した妻・ゆりあへの想いを聞いた稟久は、思わずやきもちを焼き……!? 同じ空間の中、結婚、そして「知られざる、あの話」を軸に、素直な気持ちをぶつけ合う2組のカップル。はたして彼らが迎える結末とは。