BPO(放送倫理・番組向上機構)へ10月に寄せられた視聴者意見の数が、記録が残る中で月間最多だったことが分かった。今月10日に開催されたBPO放送倫理検証委員会で報告された。
10月に寄せられた意見は5,150件で、9月から2,647件増とほぼ倍増。多く寄せられた意見は、旧ジャニーズ事務所創業者のジャニー喜多川氏による性加害問題について、在京キー局が相次いで検証番組を放送したことに関するもの。さらに、事務所側が記者会見を開いた際に、個々の記者に関する「NGリスト」が存在していたという報道に関する意見が多数寄せられたという。
この日の会合では、ワクチン接種後に亡くなった人の遺族を、新型コロナウイルスに感染して亡くなった人の遺族と受け取られるような伝え方をしたNHK『ニュースウオッチ9』、“自爆営業”の横行を告発したJA職員が身元を隠す措置が不十分だったTBS『news23』についても審議。いずれも意見書について合意が得られ、近日中に委員会決定を通知・公表することになった。