JR北海道は15日、一部特急列車の全車指定席化(2024年春から)に合わせ、「北斗オプション券」「すずらんオプション券」「乗車券往復割引きっぷ」などのお得なきっぷを廃止し、代わって「えきねっと」限定の割引きっぷを拡大すると発表した。
2024年春以降、特急「北斗」「すずらん」「おおぞら」「とかち」が全車指定席に。現在、これらの特急列車では、駅で販売する「乗車券往復割引きっぷ」「北斗オプション特急券」「すずらんオプション特急券」と、「えきねっと」サイトで販売する「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」という2通りのお得なきっぷが設定されていた。
全車指定席化した後、駅で販売するお得なきっぷを取りやめ、「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」に一本化する。これに合わせ、「えきねっとトクだ値」は設定区間を拡大し、「お先にトクだ値」は通年化する。あわせて予測乗車率や購入のタイミングで販売額が変動する「イールドマネジメントシステム」も導入する。
なお、自由席の設定を継続する特急「ライラック」「カムイ」については、2024年春から実施する指定席の拡大に合わせ、自由席往復割引きっぷ(Sきっぷ)の設定がある区間に「えきねっとトクだ値」を新規設定する。
特急列車を全車指定席化する区間において、特急定期券「かよエール」は乗車日3日前から追加料金なく座席指定を受けられる「かよエール+(プラス)」にリニューアルするとのこと。同じく特急列車を全車指定席化する区間で、座席の指定を受けずに普通車指定席の空席を利用できる「座席未指定券」(指定席特急券と同額)も導入。一方、自由席タイプの割引きっぷに追加できる「グリーン料金券」と「指定料金券」は廃止される。