JR北海道は15日、特急「北斗」「すずらん」「おおぞら」「とかち」を2024年春から全席指定席化すると発表した。室蘭~東室蘭間を普通列車として運転している特急「すずらん」について、室蘭~札幌間の全区間を特急列車として運転することも発表された。
特急「すずらん」は室蘭・東室蘭~札幌間で上下各6本を運転。室蘭本線・千歳線で特急「北斗」(函館~札幌間)を補完する列車としての役割があり、早朝(5~7時台)の室蘭駅・東室蘭駅から札幌方面、夜間(20時台以降)の札幌駅から東室蘭・室蘭方面など、「北斗」が運転されない時間帯に複数の列車を設定している。東室蘭~札幌間で「北斗」が停車しない駅にも「すずらん」は停車する。
上下各6本のうち、午前の時間帯に運転される上り「すずらん2号」・下り「すずらん5号」のみ東室蘭駅発着。他の列車は現在、東室蘭駅から普通列車となって室蘭駅まで乗り入れている。785系または789系1000番代を使用して運転され、現在は5両編成の3・4号車が普通車指定席(4号車は指定席「uシート」)、1・2・5号車が普通車自由席となっている。
2024年春以降、特急「すずらん」も5両編成の全車両を普通車指定席として運転。これまで普通列車として運転してきた室蘭~東室蘭間についても、来年春から特急列車として運転することとなった。なお、室蘭~東室蘭間の相互間で乗車する場合に限り、乗車券のみで普通車指定席の空席を利用可能。「空席がない場合はデッキ等での立席利用となります」とのこと。