JR北海道は15日、インバウンドの回復等により新千歳空港の利用増加が見込まれることから、空港アクセス輸送の強化を図るため、2024年春に快速「エアポート」を増発すると発表した。現行の特別快速・快速に加え、日中時間帯に区間快速も設定される。

  • 新千歳空港駅から札幌・小樽方面へ運転される快速「エアポート」

快速「エアポート」は2024年春以降、空港アクセス利用のさらなる増加が見込まれる日中時間帯(9~16時)において、運転本数を現行の毎時5本から6本に増やす。うち毎時1本を「特別快速」とし、空港アクセスの速達化を図る。あわせて毎時2本を北広島~新千歳空港間の各駅に停車する「区間快速」とし、現在の快速通過駅である島松駅、恵み野駅、サッポロビール庭園駅、長都駅から新千歳空港駅まで乗換えなして利用できるようにする。

これにともない、北広島~千歳間を走る現行の普通列車は区間快速へ置換えに。2024年春以降、日中時間帯(9~16時)の普通列車は札幌~北広島間で北広島駅始発・終着の普通列車を毎時2本運転。千歳~苫小牧間では、苫小牧方面からの普通列車が千歳駅まで乗り入れる(毎時1本程度)という。

  • 日中時間帯(9~16時)の千歳線停車パターン

札幌駅の1駅隣に位置し、函館本線と札沼線(学園都市線)が接続する桑園駅は近年、利用者が増加していることから、2024年春以降、終日にわたり快速「エアポート」(特別快速も含む)、快速「ニセコライナー」の全列車が停車。利便性向上を図るとしている。