アメリカで開催されているHPCに関する国際会議「SC23」にあわせて、世界中のスーパーコンピューター性能ランキング「TOP500」のリストが更新された。これによると富士通と理化学研究所が管理する「富岳」は、さらに後退して4位となった。

  • スパコン「富岳」がTOP500ランキングで4位に後退。1位はEPYC・Instinct搭載の米「Frontier」

富岳は2022年5月に1位の座を明け渡しており、今回4位になったという内容。1位には米オークリッジ国立研空所に設置されている「Frontier」が再び輝いており、2位にはアルゴンヌ国立研究所の「Aurora」、3位にはMicrosoft Azureが所管する「Eagle」が名を連ねている。

主要な構成 CPU GPU
Frontier AMD Optimized 3rd Generation EPYC 64C 2GHz AMD Instinct MI250X
Aurora Xeon CPU Max 9470 52C 2.4GHz Intel Data Center GPU Max
Eagle Xeon Platinum 8480C 48C 2GHz NVIDIA H100
富岳 A64FX 48C 2.2GHz NA

TOP500はランキングの公開に寄せて、「依然として富岳は米国外では最高峰の性能である」とコメント。富士通もリリースを発表しており、「HPCG(High Performance Conjugate Gradient)ランキングでは8期連続世界1位を獲得した」と述べている。