カフェのルールは「しゃべらない」こと。今回は、SNSで話題の千葉県・船橋市にある会話禁止のカフェ「Cafe quiet」に行ってきました。本当に誰も喋っていないのか、そもそもどんなカフェなのか、大学生がレポートしていきます。
大学生の間で流行っているモノ、これから流行りそうなモノを大学生がリサーチして記事にする「#大学生トレンド」。今回のネタを提供してくれたのは、トレンドウォッチャーの石田瑞樹さんです。
■「Cafe quiet」とは?
「Cafe quiet」は、京成船橋駅から徒歩5分ほどの場所にあるお店。大きな看板などは特にないですが、ガラス張りの扉と小さな張り紙が目印です。路地を一歩入った住宅街の片隅で、ひっそりとその存在感を放っています。
張り紙に書いてあるとおり、「Cafe quiet」は非対面かつ会話禁止のカフェ。ドアを開けて一歩足を踏み入れると、外とは違う別世界の静けさです。店内はゆったりとした音楽が流れているものの、通常は聞こえる物音や店員さんの声がしないのです。
内装は「白」と「グレー」の2色のみで構成されており、非常にシンプルな空間となっています。各席には目の前に小窓が設置されており、ここからフードやドリンクが提供されるようです。
注文は会話をせずに頼めるモバイルオーダー式で、最初に会員登録が必要。ちなみに、支払いはクレジットカードのみなので、キャッシュ派の人はカードを忘れずに。
■種類豊富なメニュー
ドリンクメニューは、スタンダードなコーヒーにはじまり、ロイヤルミルクティーやダージリン、カモミールアップルなどバリエーションに富んでいます。デザートも充実していて、自家製バニラアイスやレアチーズケーキ、テリーヌショコラなどがそろいます。
さまざまあるメニューから選んだのは、ハーブティーの「ローズヒップピーチ」(650円)と「テリーヌショコラ」(650円)です。
注文後、席にある小窓から静かにカトラリーとお水が出てきます。もちろんここでも店員さんはしゃべりません(笑)!
スマホ片手に注文を待っていると、小窓からついに商品が登場。ナッツをトッピングしたテリーヌショコラが、グレーのシンプルなお皿に盛り付けられています。
続いて、ガラスのコップとともに鮮やかな色合いのローズヒップピーチがやってきました。
■気になるお味は…?
濃厚でなめらかな「テリーヌショコラ」は、思っていたより甘さ控えめ。重すぎない味と程よいサイズ感もあいまって、最後まで軽やかに食べることができました。
透き通った赤色が印象的な「ローズヒップピーチ」は、スイートな桃の香りとやさしい甘さが特徴。上品なハーブティーのなんとも落ち着く味わいに癒やされます。
そして、食事を楽しんでいる間も、店内はBGMがそっと流れているだけ……。
■リアルに会話ゼロだった
今回は平日に訪れましたが、入店時のお客さんは自分一人のみ。その後、来店した一人のお客さんも、しゃべることなくひっそりと読書に集中しているようでした。自分もパソコンで作業をするか……と思いましたが、タイピング音が響きそうなので断念。それぐらいの静けさです(笑)。
ちなみに滞在していて、気になったのが"椅子のかたさ"。グレーの椅子は丈夫なのですが、少しかためとあって長時間、腰掛けるには不向きかもしれません。
驚くほどに静かな「Cafe quiet」は、落ち着いた雰囲気の中、心を休めたい人や、読書などに集中したい人にぴったり。基本的に複数人ではなく、一人で訪れるのがおすすめです。個人的にデザートがおいしかったので、ぜひフードとともに静寂の空間を堪能してみては?
■Information
「Cafe quiet」
住所:千葉県船橋市本町2-5-19
営業時間:10:00~18:30 (L.O.18:00)
定休日:木曜日、隔週月曜日
取材・大学生トレンドウォッチャー/石田瑞樹(学窓ラボ)
文・編集/塚本日向