2020年以降、サードウェーブは直営のパソコンショップ「ドスパラ」を、会計年度あたり10店舗のペースで新規にオープンしています。大きな特徴として、地方都市のロードサイドやショッピングモールに広い面積で出店。使ってみないとよさがわかりにくいゲーミングパソコンや周辺機器を、実際に触ってチェックできる形で置いてあります。
2023年11月は、3日に「ドスパラ福井日之出店」がオープンしたばかりですが、11日には四国2店目、徳島県初出店となる「ドスパラ徳島住吉店(以下、徳島住吉店)」がオープンしました。これで44店が営業中です。前日の内見会とオープン当日の様子をレポートいたします。
1年度に10店舗をオープンするドスパラ。目指すは全都道府県制覇?
ドスパラ住吉店の住所は徳島県徳島市住吉5丁目45-2。片側一車線ですが県道沿いのバス通りで、それなりに賑わっている場所にあります。店舗面積は、460平方メートルと最近のドスパラ店舗としては中間程度。約1,600アイテムを取りそろえています。ほかのドスパラ店と同様に営業時間は11時30分から20時まで、中古買取受付は19時30分まで。年中無休です。
ロードサイド店のキモとなる駐車場は専用で23台。車でのアクセスは国道11号北常三島交差点より田宮街道(県道30号)を東へ1.4km。地元の方ならば「住吉のラーメン東大の近く」のほうがわかりやすいかもしれません。
公共交通機関は徳島市営バスの32系統 東部循環の「西張北」バス停より徒歩3分。これ以外に3系統中央市場線の「住吉新橋」バス停からも徒歩圏内です。
徳島住吉店のレイアウトは、いつも通りスッキリまとまった印象。店舗入って手前右側が新品パソコン、手前左側がゲーミングペリフェラルと配信環境など、奥が自作系パーツで一番奥が中古パソコンです。
ちょっとおもしろいなと思ったのは、平台のGALLERIAデスクトップの展示にはワイドディスプレイが一台置いてあるのが常ですが、ワイドディスプレイが平台にない一方で通常のGALLERIAデスクトップの位置にあったり、普段店頭であまり見かけないZOWIEのゲーミングモニターが平台にあったり、通常展示のノートパソコンが二段構えに置いてあって展示数を増やしていたりと、製品を見せたい意欲が感じられました。
また、いままで没入感が高い一方で、人がいるのかどうかわかりにくかったフィッティングルーム(ゲーミングペリフェラルを総合的にチェックできるスペース)の棚の高さが低くなっていました。
先週オープンの福井日之出店同様、ChatGPTとStable DiffusionによるAI体験コーナー、ワコムのペンタブを使用するなどお絵かき環境のパワーアップ提案、VRドスパラコーナーなども用意されています。
徳島住吉店の店長は小柳拓己氏。最近は、アルバイトから正社員昇格を経て店長になるキャリアパスが少なく、接客経験のある業種からの中途採用が多くなっています。小柳氏は元ホテルマンと、その中でも異色のキャリア。入社時点ではパソコン経験もあまりなかったそうです。
もちろん、現在はしっかり教育を受けています。ドスパラに転職した時点から店長を目指しており、使っているパソコンも自分でパーツを選んで作ったものだそう。ドスパラオリジナルカラーのDEEPCOOLケースはお気に入りで、「お客様にもお勧めしたい」と語っていました。
X告知で早めの開店前の人は多め。車で行きやすい目標も告知してほしい
最近のドスパラ新店舗の初日はオープンを早めることが多いのですが、開店前から大勢の人が待っているか?というと、場所柄にもよるものの、おおむね否です。ということで、今回は前日にXにて「初日のオープンは10時30分」と1時間早いことを告知しています。それが「こうかは ばつぐんだ」ったのかどうかはさておき、多くの方が開店前から待っていたうえ、開店後の人の入り方も明らかに良かった印象です。
特に、子ども連れの場合は、待たされて機嫌が悪くなるケースがあるので、オープン後に来る人が多い傾向ですが、今回は比較的早い時間から子連れの来店がありました。今後もお客目線で考えると、続けてほしい施策なのかもしれません。
なお、前回に引き続き、近隣道路に「ここからドスパラまで〇km」の看板を持った人を配置する施策をしていたようです。ロードサイド店舗という性格を考えると、車で行く際の目標がわかりやすい案内が必要だと思います。たとえば、Xでの店舗告知に古いカーナビでも行ける目標や近隣の有名店舗、簡略化した地図を掲載するのはどうでしょうか?