米AMDは11月9日(現地時間)、同社グラフィックス製品のうち、Radeon RX 7000シリーズとRadeon RX 6000シリーズにのみ対応するテクニカルプレビュードライバ「Adrenalin Edition Technical Preview Driver for AMD Fluid Motion Frames Version 23.30.01.03」を公開した。すでにダウンロードできるようになっている。
AMD流体モーションフレーム機能(AMD Fluid Motion Frames)機能は、いわゆるフレーム生成機能。実レンダリングフレームの間にGPUで生成したフレームを挿入してフレームレートを高めるというもので、現在プレビュードライバで機能テストを実施している。
11月9日に公開された新バージョンでは、ゲームとほかのアプリケーションでタスクを切り替えた際のドライバー安定性を向上。Adrenalin Editionが断続的にクラッシュしたり、メトリクスの表示に失敗するしていた問題にも対応されているという。
なお、プレビュードライバの公開ページにおいては、「知っておくべきこと」と大書していくつかの情報について周知されている。これによると同機能はDirextX 11やDirextX 12で動作しているゲームにおいて、グローバルで有効化される。AFMF機能の有効化で描画そのもののレイテンシが増大することも懸念され、競技向けのゲームタイトルでは向かない場合もある。また、フルHDで最低55fps、1440pで70fps前後のパフォーマンスも必要。AFMF機能はゲームエンジンの外部で実行されるため、フレームレートを計測するにはドライバ側が内蔵するパフォーマンスメトリクスオーバーレイを用いる必要がある。
導入にあたっては今入っているドライバをいったん消してから入れるよう案内されており、プレビュードライバ利用のハードルは低くない。また、ゲームエンジンの外で実行されるため、一部ゲームタイトルにおいては利用規約に違反している可能性もある。導入や利用方法、使用した結果について、マイナビニュース編集部では一切のサポート・責任を負わない。