不動産情報サービスのアットホームは、2018年7月以降、住替えのために国内のマンションを売却したことがある30~69歳の男女を対象に、不動産会社選びや不動産会社とのコミュニケーション、売却価格に関する調査を実施した。
売却理由について債務整理や相続資産の整理を除き、住替えに限定して聞いたところ「住む場所を変えたかったから」「一戸建てに住み替えたかったから」がそれぞれ2割を超えました。
不動産会社を見つけた経緯については「次に住む物件を購入・借りる際に利用する予定の会社だった」が18.8%とトップになりました。次の住まい探しに軸を置いている人が多いようです。次いで「一括で物件の査定依頼ができるサービス」が16.4%でした。
不動産会社を選ぶうえで重視したことは「実績が豊富なこと」が37.0%でトップでした。より希望に近い条件で売却をするために、不動産会社の実績を重視するようです。
売却時に不動産会社から教えてもらって良かったことを聞いたところ、半数以上が「売却にかかる諸費用」と回答しました。マンション売却時には不動産会社に支払う仲介手数料や印紙税、各種証明書を準備するための費用などが発生するため、不動産会社から教えてもらって良かったと感じた人が多いようです。
手続きの中で「不便だ」「面倒だ」と感じたことについては「必要な書類を用意すること」が最多でした。マンション売却時には登記済証や固定資産税納税通知書など、さまざまな書類を用意しなければならないため、不便・面倒に感じた人が多いようです。
売出・成約価格の乖離率を調べたところ、平均-4.5%という結果になりました。プラスに転じているケースは少なく、値下げ等をしながら売却を行ったようです。また、売却までにかかった期間別にみると、概ね期間が長くなるにつれて乖離率も大きくなる傾向が表れました。
査定額の根拠として不動産会社から提示された情報は「同じマンションの成約情報」が最多の37.7%でした。次いで「周辺のマンション情報」「周辺の類似物件の成約情報」と続き、他物件の状況を提示するケースが多いようです。