リクルートマネジメントソリューションズは11月8日、「新人・若手の早期離職に関する実態調査」の結果を発表した。調査時期は3月、調査対象・有効回答は入社1~3年目(大学・大学院卒のみ)の正社員・正職員として勤務する435人。
まず、過去3年以内に自己都合で退職をしたことがあるか聞くと、「ある」は17.5%、「ない」は82.5%との結果に。
退職理由については、1位「労働環境・条件がよくない(労働時間、休日のとりやすさなど)」(25.0%)、2位「給与水準に満足できない」(18.4%)、3位「職場の人間関係がよくない、合わない」(14.5%)と続いた。
次に、仕事でこのためなら労力をかけてもよいと思うものは何か尋ねると、1位「プライベートの時間が確保できる、さらに充実させる」(24.4%)、2位「高い収入を得る」(23.0%)、3位「自分のやりたいことができる」(16.8%)との順に。全体的に新人・若手は上司・育成担当者に比べ、ややプライベート重視であるよう。
入社後1年目の壁については、1位「仕事に正解がなく、どうすればよいか分からないことが多かった」(27.1%)、2位「与えられた仕事の意味ややりがいが感じられず、やる気が出なかった」(21.1%)、3位「仕事が忙しく、プライベートに割ける時間が少なかった」(19.3%)となり、仕事の難しさに関する項目が上位に入った。
また、悩みを話しやすい上司・先輩について質問すると、1位「仕事ができて的確なアドバイスがもらえそうな人」(30.3%)、2位「普段から自分の人間性や価値観を認めてくれていると感じる人」(25.5%)、3位「押し付けがましくなく、自分の話や気持ちを受け止めてくれると感じる人」(24.8%)との順に。
同調査では「仕事側面での頼りがいのみではなく、『人間性を認めてくれる』など人の側面の信頼感も求めている傾向があった」と分析している。