「ヒヤリ」とした経験、きっと誰にでもありますよね。交通事故や自然災害にまつわるものから日常のちょっとしたケガまで、さまざまでしょう。

そこで今回、マイナビニュース会員を対象に「ヒヤリ/ヒヤリハットの体験談」を募集しました。中には「ヒヤリ」で終わらなかった体験談も。ジャンルごとにランキング形式でご紹介します。

ヒヤリとしたことはありますか?

  • ヒヤリハット体験談ランキング

マイナビニュース会員に「これまでの人生でヒヤリとした経験はありますか?」と聞いたところ、回答は次のようになりました。

  • ある 76.7%
  • ない 23.3%

ヒヤリ/ヒヤリハット体験ランキング

次に、ジャンル別に「最もヒヤリとしたこと」について聞きました。ランキングは以下の通りです。

1位 交通事故(52.2%)
2位 転倒・滑落(16.7%)
3位 自然災害(9.5%)
4位 火災・火傷(4.9%)
5位 動物(4.1%)
6位 機械・設備(2.3%)
7位 毒物・化学物質(1.8%)
8位 電気ショック(1.3%)

ここからは各項目の具体的な内容と、どんなヒヤリ/ヒヤリハット体験だったのかを寄せられたコメントからご紹介します。

1位 交通事故(52.2%)

ヒヤリ/ヒヤリハット体験で一番多かったのは「交通事故」。具体的にどのようなものだったのかは以下の通りです。

  • 車と車の接触・・・41.4%
  • 車と歩行者の接触…26.1%
  • 二輪車事故(自転車、バイクなど)…21.2%
  • 駐車場での接触や事故…3.9%
  • 電車やバス内のヒヤリハット…1.5%

車と車の接触

「仕事で運転中、眠すぎて前の車にぶつかりそうになりブレーキ。ちょっとでも遅れたら危なかった」(54歳男性)
「優先道路を走行していたら、田んぼの脇道から止まれの標識を無視して車が出てきた時は生きた心地がしなかった」(44歳男性)
「黄色の中央線をはみ出して逆走する軽トラに出くわした。反対車線に避けたので惨事には至らなかった」(44歳男性)
「交差点で、対向車が無理に右折してきて、危うく衝突しそうになった」(53歳男性)
「ペーパードライバーの時、右折時にうまく曲がれずヒヤリハットを経験しました」(39歳男性)
「信号待ちしている目の前で車と車がぶつかった時は、恐怖を感じました」(42歳男性)

車と歩行者の接触

「信号が変わって横断歩道を渡ろうとしたら、スポーツタイプの車が無理に通過しようとしてきて、間一髪で助かった」(39歳男性)
「交差点を左折して直進しようとした時、子供が自転車で反対車線の渋滞車列から飛び出してきた。ギリギリぶつからずに済んだ」(49歳男性)
「対向車を避けたら、あと少しで歩行者にあたりそうになり、ものすごくひやっとしました」(50歳女性)
「反対車線が渋滞し、車が完全に停車している状態の道路を車で走行中に、車と車の間から自転車が飛び出してきたため、慌てて急ブレーキをかけた」(39歳男性)
「雨の夜に横断歩道を歩いて渡っていたら、対向車線の車がスリップし急ブレーキの音ともに身近に迫ってきたことがあり、恐怖を感じた」(63歳男性)
「海外で、日本とは逆車線なので車が来ていることに気付かず、道路を渡ってしまった」(56歳男性)

二輪車事故(自転車、バイクなど)

「バイクを運転中に、交差点で後ろからきた車に追突されそうになった」(57歳男性)
「夜に自転車で走行中、車道と歩道の境のブロックに気付かず、乗り上げて車道側に転倒した。車は来なかったので助かった」(51歳男性)
「小さい頃に自転車に乗っていて道路に飛び出し、車にひかれかけた」(33歳男性)
「青信号で横断歩道を歩いていたら、信号無視の自転車にひかれそうになった」(47歳女性)
「携帯電話がない頃、山の中の道を一人ツーリングをしてる時に滑って転びそうになった。車も人もほとんど通らない道路で、転倒していたら助けてもらえない状況だった」(53歳男性)

駐車場での接触や事故

「急に人が飛び出してきた」(40歳男性)
「見通しの悪い道で、私側が優先、相手側には停止線があるのに猛スピードで交差点に突っ込んできた。私がゆっくり減速して交差点に入ったので接触は免れた」(62歳女性)

電車やバス内のヒヤリハット

「終電でものすごく腹痛になり、途中下車するか否かとても悩んだ」(30歳女性)
「乗っていたバスとタクシーが衝突しそうになった」(75歳男性)

2位 転倒・滑落(16.7%)

次に多かったヒヤリ/ヒヤリハット体験は「転倒・滑落」です。具体的な内容は以下の通りです。

  • つまずきや踏み外し…27.7
  • 濡れた床での滑り…24.6
  • 階段での転倒…23.1
  • 高所からの落下…13.8

つまずきや踏み外し

「路上で滑って頭を打った際、直ぐに立ち上がれずぼんやりとしてしまった」(59歳男性)
「介護職で働いているとき、急にスイッチが切れたかのように頭から倒れそうになったお年寄りを、間一髪で受け止めた」(44歳男性)
「夜に釣りをしている最中にテトラポットを踏み外し、穴に落ちたて顔面を強打した」(56歳男性)
「自宅の階段で大荷物を持って上がっていた際、足元が見えておらず落下。リュックを背負っていたおかげで無傷でしたが本当にヒヤっとしました」(31歳女性)
「スキー中に崖の下まで落ちそうになった」(46歳男性)

濡れた床での滑り

「スキーでリフトから降りる時、滑ってよろけ、リフトの椅子に頭をコンとぶつけた」(61歳女性)
「雪の日の朝、玄関の階段で滑りました」(59歳男性)
「雨の日に歩道を歩いていて足を滑らせ、車道側へ転倒しそうになった」(45歳女性)
「雨上がりに犬の散歩に出た時、サンダルの底がツルツルだったので滑った」(61歳男性)

階段での転倒

「朝、アパートの階段から転げ落ちた」(50歳男性)
「階段から落ちて肩を骨折した」(41歳男性)
「家の階段を急いで降りたところ階段を踏み外し、中段から下へ滑り落ちた。打撲で済んで良かった」(58歳男性)

高所からの落下

「建設現場で作業中に、足場板がない事に気付かずに足を置いてしまい、そのまま転落してしまった。とっさに足場をつかんだので大事には至らなかったが本当にヒヤっとした」(50歳男性)
「屋根塗装で滑り落ちそうになった」(41歳男性)
「10代の頃にバイクで峠道を通り、カーブを曲がりきれず谷底に落ちそうになった」(65歳男性)

3位 自然災害(9.5%)

次に多かったヒヤリ/ヒヤリハット体験は「自然災害」。具体的な内容は以下の通りです。

  • 地震…62.2%
  • 台風や強風…18.9%
  • 雷…10.8%
  • 洪水や浸水…5.4%

地震

「東日本大震災の揺れは今まで経験したことのない大きさだった」(68歳男性)
「阪神淡路大震災の時、タンスの上に置いていたテレビが落ちてきた」(49歳男性)
「夜中過ぎに地震があり、寝室の窓がギシギシとなって壊れるかと思うくらい揺れた」(63歳女性)
「大きな地震で、飛行機が落ちたかと思うほどだった」(54歳男性)
「熊本地震の時、とてつもない揺れだったので生きた心地がしなかった」(60歳男性)
「東日本大震災を学校で経験し、怖かった」(26歳男性)

台風や強風

「あおられて、転倒しそうになった」(36歳男性)
「自宅の裏山の竹が数本風にあおられて倒れ、屋根を直撃して瓦が数枚割れた。とても怖かった」(72歳男性)
「台風情報を甘くみていた」(63歳男性)
「台風直撃で床下浸水し、避難した」(61歳女性)

「すぐ近くに雷が落ちた」(67歳男性)
「外出中、急に天候が悪くなって雷が鳴り出し、私の数メートル真横に落雷した」(55歳男性)

4位 火災・火傷(4.9%)

  • ヒヤリハットの第4位は火事

次に多かったヒヤリ/ヒヤリハット体験は「火災・火傷」。具体的には以下の通りです。

  • 調理中の火の手や油の飛び散り…36.8%
  • タバコやろうそくからの火の接触…26.3%
  • ガスの漏れや爆発…15.8%
  • 電気製品からの発火…5.3%

調理中の火の手や油の飛び散り

「ハンバーグを焼いている時に油がはねて、腕にやけどをした」(69歳女性)
「疲れていて、油に指を入れてしまった」(45歳女性)
「オーブントースターから突然出火した時はビックリした」(32歳女性)
「コンロに火をかけていた時、近くに無造作に置いていたキッチンペーパーの箱に火が点いた」(52歳女性)

ガスの漏れや爆発

「ガスホースからガスが漏れていて、調理中に火が付いた。大きな火事にならなかったが、消防車も来て大変だった」(45歳男性)
「私が大学生の時、道路を挟んだ正面の家でガス爆発が起こった。衝撃がものすごかった」(66歳男性)

電気製品からの発火

「電気ストーブをつけっぱなしで寝てしまった。寝相でひっくり返しになった布団がストーブにかかり、煙たくて目が覚めたらすでに布団に火がつき燃えていたことがある」(53歳男性)

5位 動物(4.1%)

次に多かったヒヤリ/ヒヤリハット体験は「動物」です。具体的には以下の通りです。

  • 動物の噛みつきや引っかき…43.8%
  • 野生動物との接触…37.5%
  • 虫や昆虫の刺し…6.3%

動物の噛みつきや引っかき

「飼っていた犬の横で犬小屋を造っていたら、叩く音が怖かったのか、近付くと噛まれた」(58歳男性)
「蛇がいたので派手にまたいだら、蛇が大きく上に伸びてきて噛まれそうになり怖かった。下手に刺激せずにそろりと通るか大幅に避ければ良かった」(51歳男性)

野生動物との接触

「クマとの遭遇」(38歳男性)
「車で走行中に、イノシシが飛び出してきた」(69歳男性)

虫や昆虫の刺し

「蜂に刺された」(45歳男性)

6位 機械・設備(2.3%)

次に多かったヒヤリ/ヒヤリハット体験は「機械・設備」。具体的には以下の通りです。

  • 手や指の挟まり、挟み込み…44.4%
  • 保守・点検中のヒヤリハット…44.4%
  • 機械の動作不良による事故…11.1%

手や指の挟まり、挟み込み

「プレス機械の修理中、手を挟みそうになった」(71歳男性)
「工具の交換時に機械が動き出し、指を挟まれるかと思った」(43歳男性)

保守・点検中のヒヤリハット

「フォークリフトにひかれてアキレス腱を傷めてしまうところだったが、切り傷程度で済んだ」(57歳男性)
「作業現場でピットに落ちそうになった」(54歳男性)

7位 毒物・化学物質(1.8%)

次に多かったヒヤリ/ヒヤリハット体験は「毒物・化学物質」。具体的には以下の通りです。

  • 有害ガスの吸入…57.1%
  • 食品や薬の誤飲…28.6%
  • 洗剤や化学薬品の誤使用…14.3%

有害ガスの吸入

「実験中に有毒ガスを吸引しかけたことがある」(55歳男性)

洗剤や化学薬品の誤使用

「“混ぜるな危険”の薬品を両方使用してしまった」(38歳女性)

8位 電気ショック(1.3%)

ヒヤリ/ヒヤリハット体験として一番票が少なかったのは「電気ショック」でした。

  • 裸の電線やコンセントの不具合…60%
  • 電気工事中の事故…20%

裸の電線やコンセントの不具合

「配線の不良で、火花が目の付近まで飛び散った」(44歳男性)
「扇風機を使う際に誤ってプラグに手が触れた」(43歳男性)

【その他】こんなヒヤリ/ヒヤリハット体験も

上記の項目の他にも、下記のような体験談が寄せられました。

「娘を自転車の後ろに乗せて走っている時に、バランスを崩して左側に倒れる。娘の頭と大きな石が20cm位の近さにあった」(69歳男性)
「心霊スポットで撮った写真に不気味なものが写っていた」(41歳女性)
「子どもの頃、知らない男の子に浮き輪を取られ、取り返そうと川に入ったら足がつかずにそのまま溺れました。すぐに救助していただき助かりました」(56歳女性)
「海外出張で出国審査の際、持っていたのが古いパスポートで予定時刻に出国できなかった」(45歳男性)
「個人情報とキャッシュ機能付きの会員証が入った郵便物をなくす。悪用されないかと焦り、ヒヤリどころではなかった」(58歳女性)

交通事故にまつわるヒヤリ/ヒヤリハット体験が多数

ヒヤリ/ヒヤリハットの体験談をご紹介しました。ジャンル別には多い順に、1位「交通事故」、2位「転倒・滑落」、3位「自然災害」となりました。

「交通事故」は車やバイク、自転車のドライバーとして、歩行者として、そして目の前の事故に巻き込まれそうになったというコメントも寄せられました。転落・滑落では「自宅の階段から落ちた」というコメントが目立ち、「自然災害」は東日本大震災や熊本地震など大地震の記憶が鮮明な方が多いようです。

今回のアンケートには「思い出したくない」というコメントもちらほら。何かと慌ただしい毎日、できるだけヒヤリ/ヒヤリハットな出来事には遭遇せず過ごしたいものですね。

調査時期: 2023年10月12日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計507人(男性: 390人、女性: 117人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート