iPhoneで撮影した写真になんらかの加工を施した場合、その写真は「加工後の状態」で他の人の手へ渡ることになります。オリジナルがどうだったか、どのような加工が施されたのか、受け取った人が知ることはありません。

ただし、相手が同じiPhoneユーザの場合は奥の手があります。「すべての写真データ」を有効にすることで、、写真に位置情報や各種メタデータ、編集履歴を添えて送信できるのです。この方法を使えるのはAirDropまたはiCloudリンク(iCloudに保存された写真のアドレス)のみ、実質的にiPhoneユーザ間でのやり取りに限定されますが、これで撮影直後の状態に戻せる写真として配布できます。

AirDropで「すべての写真データ」を有効にするには、共有ボタン([↑])をタップすると現れるシートの上部にある「オプション」ボタンをタップ、次の画面で「すべての写真データ」スイッチをオンにします。その状態でAirDropを実行すれば、相手には編集履歴が添付された写真が送信されます。

このとき添付される編集履歴には、切り取り位置やフィルタなど写真アプリの編集モードでくわえた処理のほか、Live Photosのエフェクトが含まれます。相手がその写真を写真アプリで開き、編集モードで「元に戻す」ボタンをタップすれば、写真はオリジナルに戻ります。

なお、「すべての写真データ」スイッチを有効にしてAirDropするときには、位置情報やメタデータもセットで添付されます。編集履歴のみを添付することはできないので、注意しましょう。

  • オリジナルに戻せる写真を渡すときには、AirDropのオプション画面で「すべての写真データ」スイッチを有効にします