菊水産業が販売する「純国産つまようじ」のデザイン変更が、いま話題を集めています。持ち手部分に"溝"がついているつまようじですが、ある事情からそのデザインを一新したというのです。そのワケとは?

今回は、マイナビ学生の窓口に所属する大学生「トレンドリサーチャー」が注目するニュースを紹介します!

  • 溝のないタイプ「純国産つまようじ」約300本/550円 菊水産業公式Xより引用

「つまようじ」の持ち手の部分に入っている溝は「こけし」と呼ばれていて、実はこけし人形をモチーフにした"ただの飾り"なんだとか。同社は、その飾りを取る決断をしたというのです。

というのも、菊水産業では製造機器の老朽化が原因で、この溝作りに苦戦。ただでさえ貴重な北海道産の白樺原木を使っているというのに、製品が出来上がっても、きれいな溝がついていないという理由だけで、新品のつまようじを大量に廃棄していたんだとか。その現状を解決すべく、このたび「純国産つまようじ」を"溝がないタイプ"へ変更しました。

  • 溝のないデザインも美しいと話題に 菊水産業公式Xより引用

この事情を投稿した菊水産業の公式Xには、「それが真のSDGsだよね」「貴重な国産材料を無駄なく使えたほうがよいのです」「たしかに原木の廃棄も減るし新しい時代の幕開けですね」など、国産の原材料を大事にするという取り組みに理解を示すコメントが。

また、「溝なしも綺麗…!!」「高級感があって素敵」など、そのデザインの美しさに感動したという声も寄せられています。

なお、溝なしタイプへの変更は全商品ではなく、「純国産つまようじ」のみ。取引先など、ニーズにあわせて「溝ありタイプ」も引き続き製造するようです。

みなさんも新しい「純国産つまようじ」、ぜひ一度試してみてはいかがでしょう!? デザインが変わった背景を知ると、一本のつまようじがいとおしく感じられるかもしれません。

トレンドリサーチャー:近由梨子
文:安藤美耶
編集:マイナビニュース ワーク&ライフ編集部