京都大学 iPS細胞研究所 名誉所長・教授の山中伸弥氏が、9日に放送されるテレビ朝日系トーク番組『徹子の部屋』(毎週月~金曜13:00~)に出演する。

  • 山中伸弥教授

    山中伸弥教授=テレビ朝日提供

■山中教授、アメリカで新鮮な体験

2012年にノーベル賞を受賞した山中氏。昨年12年間務めたiPS細胞研究所の所長を退任、名誉所長になり本格的に研究職へ復帰した。この12年で研究の現場は激変し自分では使い方の分からない機材も。そのため今は専門家の力を借りチームで研究を進めるようにしているという。自身の研究を主にしているアメリカでは、若いスタッフから「シンヤ」と下の名前で呼ばれる。日本では若い研究者に「シンヤ」と呼ばれることはないので新鮮な気持ちでいるとか。

7年前、53歳の若さで病に倒れた“ミスター・ラグビー”こと平尾誠二さんは、40代でできた親友だった。対談の仕事で出会いすぐに意気投合、家族ぐるみの付き合いをしていたと話す。病気の診断を受けた直後から亡くなるまでの約1年「自分が同じ病だったらどうするか」と考え、平尾さんの相談に乗っていた。病状が厳しく従来の治療では効果が出なかったため治験の治療を勧めた時も、どんな副作用があるか分からないのに「世界で初めて受けるんだ」と笑顔で自慢するかのように言っており、その最後まで前向きで強い姿に尊敬の念を抱いたと語る。マラソンランナーとしても知られる山中氏だが、本当に苦しい時には平尾さんの力強い声援が聞こえてくると明かす。