NTTドコモ モバイル社会研究所は11月6日、2022年11月に実施した「2022親と子の調査」から、小中学生のSNS利用についての調査結果を公表した。
小中学生のSNS利用時間を小学校低学年/小学校高学年/中学生の学年帯別にまとめたのが次のグラフ。小学校低学年では未利用が約7割、小学校高学年でも約5割が「未利用」だが、中学生になると状況が一変。「未利用」から「毎日180分以上」までまんべんなく分布しており、中学入学を機にSNS利用の制限を緩和している家庭が多いことがうかがえる。
学年帯/性別ごとのSNS利用率をまとめたものが次のグラフ。いずれの学年帯でも女子のほうが男子よりもSNS利用率が高いが、学年帯によってその差のあらわれかたは異なっている。小学校低学年では男女ともに利用率はそれほど高くなく、差は小さい。小学校高学年になると女子のSNS利用率が大きく伸び、男女差が拡大するが、中学生になると男子のSNS利用率も女子に迫る数字となり、再び差は小さくなる。
次のグラフは、LINE/Twitter/Instagram/TikTokの4サービスについて、それぞれの利用率をまとめたもの。ここにも男女の違いが見える。
小学校低学年で利用しているのは、男女ともにLINE/TikTokが中心。高学年になると、男女ともにLINEの利用は大きく増えるが、女子ではTikTokの利用率が倍増しているのに対し、男子では逆に1ポイント利用率が低下。Twitter/Instagramについては女子よりも男子のほうが利用率がわずかながら高くなっている。
中学生になると、男子のTikTok利用も再び増加して女子との差は小さくなる。Twitter/Instagramの利用率も、女子が男子を逆転している。
最後は、LINE/Twitter/Instagram/TikTokの4サービスの利用率の2018年からの推移をまとめたグラフ。2022年の大きな変化としては、2021年に大きく数字を伸ばした中学生のTwitter利用率が、2022年には2020年と同水準に落ち着いている。同様に2021年に大きく数字を伸ばしたInstagramが2022年にさらに数字を伸ばしているのとは対照的だ。
調査概要
- 調査名:2022年親と子の調査
- 調査方法:訪問留置調査
- 調査対象:関東1都6県・小学生及び中学生とその親
- 回答数:600件
- サンプリング:QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付
- 調査時期:2022年11月