現在放送中のテレビ朝日系金曜ナイトドラマ『今日からヒットマン』(毎週金曜23:15~※一部地域を除く)で、主演の相葉雅紀が演じる稲葉十吉の相棒、ヒロインのちなつを演じている山本舞香。十吉を翻弄する神出鬼没なちなつ役として、自らアクションにも挑戦している。
今回は山本に、作品の魅力や役どころについてインタビュー。相葉や深澤辰哉(Snow Man)とのエピソードや、現場の雰囲気についても話を聞いた。
■原作を見て「ナイスバディじゃないけど大丈夫?」
――まずは作品の印象を教えてください。
以前、ドラマ『漫画みたいにいかない。』(18年・日本テレビ系)などでご一緒させていただいたオークラさんが脚本を担当されると聞いて、絶対面白いなと。それで原作を調べてみたらちなつが過激なファッションをしていたので、「私、こんなナイスバディじゃないけど大丈夫ですか?」とプロデューサーさんに確認しました(笑)。脚本を読ませていただくとすごく面白いコメディになっていて、本読みもすごく楽しかったので、撮影が始まるのが待ち遠しかったです。
――ちなつという役をどう作っていこうと考えましたか。
殺し屋の恋人・二丁(滝藤賢一)に対して、最初はちょっとチャラい感じで登場するんですけど、十吉と出会って、相棒を組んで欲しいとお願いする姿がかわいらしいなと思ったので、そんな一面も出していければなと、相葉さんとのお芝居の掛け合いで、様子を見ながらちなつを作っていきました。1話を見ていただいた方は分かると思うのですが、相葉さんが演じる十吉は、イジりたくなる魅力がありますよね。そんな十吉とのやりとりを演じることで、私もちなつとしてのスイッチが入るのを感じます。あと、アクションシーンではキリッとした強いちなつを見せて、ふざけていいシーンでは十吉をイジりまくったりと、自分の中でメリハリをつけて演じることで、かっこよさとかわいらしさが見せられたらなと。神出鬼没というか、普段どこでどういう生活をしているのかというところは描かれていないので、ミステリアスなところがちなつの面白さなんじゃないかなと思います。
■本格的なアクションシーンが楽しみ
――「アクションをなるべく自分で頑張りたい」と仰っていましたが、実際に挑戦した感想は。
1話で少し挑戦しましたが、本格的なアクションシーンはこれからなので楽しみです。何事にも動じない、仕事は仕事としてしっかりこなすかっこいいちなつを見せたいです。序盤は拉致されることの多い役どころなので(笑)。
■相葉雅紀は自然体でいさせてくれる座長
――現場の雰囲気を教えてください。
和気あいあいとしています。ふざけているシーンでは、スタッフさんも笑ってくださるので「今の、面白くできていたんだ」と伝わってきてすごくやりやすいです。相葉さんはもともと口数が多い方じゃないのか、たくさんお話しする方ではないのですが、「空手って何歳からやってるの?」とか聞かれたりしましたね。話さなくても居心地のいい、自然体でいさせてくださる方なので、自分の役やお芝居に集中できます。勝村(政信)さんや深澤(辰哉)さんは結構話すタイプの方なので……あ、それが嫌とかではないんですけど、全然!(笑)。
■深澤辰哉の“現場を回す”宣言
――深澤さんは現場ではどんな雰囲気ですか。
深澤さんが「俺は今日現場を回すんだ」と宣言して現場に来た日があったんです。入りの車でそう言っていたと、深澤さんのマネージャーさんに聞いたんですけど。どうやって回されるんだろうなと思って見ていたら、すっごく静かで!(笑)「深澤さん、今日現場回すんじゃないんですか?」って聞いたら「え? 誰から聞いたの? マネージャーだろ!」って言われて。そのあとも「いや、俺は回すから。今日回せなかったとしても、3日後の現場では回すから」って言っていました。
――3日後の現場ではどうだったんですか。
回してなかったです(笑)。そうやって笑わせてくださる方なので、元気をもらえますね。撮影が長丁場になると疲れてきちゃうんですけど、自分も疲れているはずなのに、こうやって笑顔にさせてくれるところが優しいなと感じます。
■色気を出すコツは「分からない」
――ちなつを演じるにあたり、以前「肌の露出が多い役なので、食事にも気をつけています」とコメントされていましたが、ボディメイクのこだわりがあれば教えてください。
そんなことも言ってましたね……でも結局していません、食べたい時に食べています。というのも、撮影中にお腹が鳴っちゃうのが恥ずかしいので、静かなシーンでは食べて、そこまで静かじゃないシーンでは食べないという作戦にしているんですけど、鳴るな鳴るなと思うほど、ぐーっと鳴っちゃって、「恥ずかしい……」って気まずくなっています。
――ちなつは色気たっぷりの役でもありますが、色気を出すコツは。
分からないんですよ。色気がないのにちなつ役で大丈夫かなって思ってたぐらいなので。演じる上では私なりに頑張っています。
――女性からの憧れの対象になっているくらい、すごく色気があると思うのですが。自分では色気を出そうと意識していないということですか。
意識してないです! どういうときに色気が出ているのか教えていただきたいぐらいです。
■ファンも楽しみにしている『今日からヒットマン』
――先日は、1stフォト&スタイルブック『Bailar』の発売記念イベントでファンの方と交流されたと思いますが、印象に残っている言葉があれば教えてください。
「発売おめでとう」、「会える機会を作ってくれてありがとう」、「お誕生日おめでとう」という声が多かったんですけど、「『ヒットマン』楽しみにしてます」「『ヒットマン』10月27日からですよね」という声が多くてびっくりしました。「あの作品見ました」と声をかけてくれることはあるのですが、直接会えるイベントで、これから届ける作品を楽しみにしていると伝えてくださることがあまりなかったので、それだけ楽しみにしてくれているんだなと実感できてすごくうれしかったです。「頑張って撮影しているので、オンエアを楽しみにしててください」って私も伝えたんですけど、より一層頑張らないとなと。楽しんでいい作品を作れればと思います。
1997年生まれ、鳥取県出身。『鳥取美少女図鑑』Vol2に登場して反響を呼び、スカウトされる。2011年に大手広告のイメージキャラクターに抜てき。同年、フジテレビ系ドラマ『それでも、生きてゆく』で女優デビュー。近年の主な出演作は、映画『SUNNY 強い気持ち・強い愛』(18年)、『東京喰種 トーキョーグール【S】』(19年)、『今日から俺は!!劇場版』、『とんかつDJアゲ太郎』(20年)、『カラダ探し』(22年)、ドラマ『コタローは1人暮らし』、『ソロモンの偽証』(21年)、『家政夫のミタゾノ』(22年)ほか。2022年10月には『Sister』で連続ドラマ初主演を果たした。2023年はドラマ『忍者に結婚は難しい』、『帰ってきたぞよ! コタローは1人暮らし』、映画『SEE HEAR LOVE~見えなくても聞こえなくても愛してる~』に出演。10月に『山本舞香1stフォト&スタイルブック Bailar』を発売した。