富山地方鉄道は、稲荷町車両基地で11月3日に開催した「ちてつ電車フェスティバル 2023」にて、鉄道線の車両20020形の愛称を「キャニオンエキスプレス」と発表した。X(Twitter)のアカウント「富山地鉄アテンダント【公式】」がイベントの模様を伝えている。

  • 西武鉄道から富山地方鉄道へ譲渡された20020形。愛称が「キャニオンエキスプレス」に決定

20020形は西武鉄道の特急列車で活躍した10000系「ニューレッドアロー」を譲り受け、2022年2月から富山地方鉄道で運行。電動車2両・付随車1両の3両編成で、特急列車だけでなく、各駅に停車する列車の運用にも就く。

富山地方鉄道で運行開始した後、20020形は西武鉄道時代の愛称を受け継ぎ、「ニューレッドアロー号」と呼んでいたが、より親しみを持ってもらうことをめざし、2023年9～10月に新しい愛称を募集した。11月3日、4年ぶりの開催となった「ちてつ電車フェスティバル 2023」で愛称が発表され、20020形の車体前面に掲出された「キャニオンエキスプレス ～峡谷特急～」のヘッドマークシールが披露されると、来場者から拍手が起こった。

  • 平日朝、各駅に停車する電鉄富山行として運転される20020形

この日のイベントでは、20020形「キャニオンエキスプレス」の乗車体験・運転台撮影に加え、西武鉄道の初代「レッドアロー」として活躍した16010形「アルプスエキスプレス」と横並びで撮影できる場面も。会場にて愛称決定記念特別乗車券も発売されたという。その他、大道芸人によるパフォーマンスや鉄道物品販売、車庫見学ツアーなどが行われ、盛況の様子だった。