全国農業協同組合連合会(JA全農)、全農物流(ZLC)、JR貨物は1日、米専用貨物列車「全農号」の定期的な運行を11月から開始すると発表した。米の産地である東北・新潟・北陸地方から東海・西日本の消費地へ輸送ルートを確保し、米の安定供給に取り組む。

  • 米専用貨物列車「全農号」イメージ

  • 「全農号」輸送ルート

「全農号」は、物流の2024年問題への対応として鉄道輸送を取り入れるべく、これまで計3回にわたって試験運行を実施。取引先からの発注の確保、輸送中の米の品質確認など、定期運行化に向けた準備を進めてきた。今月から始まる定期運行では、週末のダイヤを利用し、米の産地である東北・新潟・北陸地方から東海・西日本の消費地へ米を運ぶ。

定期運行の初列車は、11月5日夜に八戸貨物駅(青森県)を出発する予定。日本海縦貫線経由で運行され、秋田駅、新潟駅、金沢駅などで周辺産地の倉庫からパレットおよびフレコンの形態で米の積込みを行う。コンテナ100基分(約500トン)の米を輸送し、11月6日夕方に百済貨物ターミナル駅(大阪市)に到着する予定となっている。