JR東日本横浜支社は1日、鶴見線の新型車両として営業開始に向け準備を進めていたE131系について、営業運転開始日が12月24日に決定したと発表した。導入車両数は計24両(3両編成×8編成)とされ、2023年度中に8編成とも鶴見線に導入される。
鶴見線のE131系は、車内の快適性向上、乗客への情報提供の充実、バリアフリー化推進を図るとともに、モニタリング技術を活用することで、安全性・安定性の向上を実現する車両となる。
車両の外観は海をイメージしたスカイブルーを採用。前面のドットはかつて鶴見線で活躍した歴代車両のカラーを採用しており、茶色は1959~1996年、黄色は1979年から現在まで運行している車両色とのこと。車内は外観との統一を図り、座席に青色を用いることで、海沿いを走るさわやかな雰囲気を表現している。
情報提供の充実を図るため、一部のドア上部に17インチの大型ディスプレイを設置し、多言語に対応した運行情報や乗換案内を表示。車内防犯カメラを各車両に設置し、従来の車両では1両1カ所だった非常通報装置を4カ所に増設した。各車両にフリースペースを設置したほか、ホームとの段差を低減してバリアフリー化を図っている。
ワンマン運転対応の機器として、車体側面の乗降確認カメラで乗務員が運転台から利用者の乗降を確認する機能を搭載。モニタリング技術を活用した車両搭載機器や線路設備の状態監視機能により、故障の予兆を把握して事前に対処し、さらなる安全性・安定性向上も実現する。主回路機器にSiC(炭化ケイ素)半導体素子を採用し、車両の消費電力を抑制して環境性能の向上を図る。