茨城県は10月31日から11月6日まで、東京・豊島区のルミネ池袋 B1プリズムガーデンにて『笠間マロンコレクション2023』を開催する。笠間市内の菓子店、カフェ、栗の専門店が集い、絶品のご当地マロンスイーツを販売する和栗づくしの1週間となる。オープニングセレモニーには、パティシエの鎧塚俊彦氏、お笑い芸人の井戸田潤さん、タレントの井上咲楽さんが登壇して”笠間マロン”をアピールした。
■どんなスイーツが販売される?
茨城県は日本でも有数の栗の産地。その中でも、最も盛んに栗を生産しているのが笠間市となる。イベントでは、そんな笠間市内の有名店舗を中心に、茨城県内の人気17店舗が一堂に会する。
マロンスイーツの定番であるモンブランについては、各店のこだわりが詰まった、見た目も味わいも異なる10種類の商品を用意。このほか栗の本来の美味しさを堪能できる和菓子、焼き栗、菓子パンなど、バラエティ豊かなマロンスイーツを販売する。
オープニングセレモニーに登壇したタレントの井上咲楽さんは「実家が笠間市に近く、やはり小さな頃から栗をよく食べていました。栗ご飯や、栗の渋皮煮などにしていましたね。この時期になると毎年、庭には拾い切れないほどの栗が落ちるんです」と意外なエピソードを明かす。
一方で、お笑い芸人の井戸田潤さんは「普段、食べ歩きのロケなどをしているんですが、おしゃれなモンブランを出しているスイーツ店が増えた印象があります。お客さんの目の前でモンブランを絞るパフォーマンスもあって、毎回、こちらも『こんなのあるんですね』と初めて見たようなリアクションをとっています」と笑いを誘う。
いばらき食のアンバサダーも務めるパティシエの鎧塚俊彦氏は「毎年2~3回は、栗の収穫などで茨城県を訪れています。今夏は猛暑が続いたので生育に影響も出ましたが、それでも美味しい栗がたくさん収穫できました」と話す。ちなみに自身がマロンスイーツをつくるときは、栗の本来の美味しさが引き立つように心がけているという。
ところで、なぜ笠間市では美味しい栗が収穫できるのだろう? そもそも笠間市が栗の生産に力を入れ始めたのは明治末期のこと。年間を通して穏やかな気候で、昼と夜には温度差があり、通気性に優れた火山灰の土壌が広がっている――。昔から、そんな栗の生育に最適な条件が揃っていたようだ。鎧塚氏は「栗の名産地ということで、いま笠間市には東京にも名を轟かせるマロンスイーツの専門店が集まっています」と紹介する。
このあと、ステージ上ではゲストによるオリジナルモンブランづくり対決が行われた。井上さんはワッフルをベースにモンブランを乗せてフルーツを添える。そして井戸田さんはコッペパンにアンコとプリンを挟んだ上にモンブランをあるだけ絞った。鎧塚氏いわく「井上さんは少し練習したらすぐにスイーツ作りが上手くなりそうな雰囲気がありますね。味も間違いないです。井戸田さんの方ですが、アンコとプリンとマロンは合わないですね(笑)。でも、子どもたちは大喜びすると思います」。
このあと、笠間マロンコレクション2023で販売される有名店のモンブランも試食した3名。最後に、井上さんは「秋の訪れを舌の上でも感じられるのは幸せなことですね」、井戸田さんは「笠間のマロンって、こんなにも美味しいんですね。本日いただいたスイーツも最高でした」。そして鎧塚氏は「いまも笠間市では大先輩の方々が栗を生産していらっしゃる。最近では若手も増え、廃校を利用した栗の加工場もできるなど、ユニークな取り組みが広がっています。ボクたちも精一杯の応援をしていきます。これからもご注目ください」と話していた。