歌舞伎俳優の片岡千之助が、時代劇専門チャンネルのドラマ『約束』(2024年2月放送)で、時代劇初主演に挑む。
「時代劇専門チャンネル」を運営する日本映画放送は、江戸の橋を舞台に、市井の男女の喜怒哀楽の表情を瑞々しく描いた藤沢周平の名作短篇集『橋ものがたり』から、これまでに『小さな橋で』『吹く風は秋』『小ぬか雨』『殺すな』の4作品を映像化してきた。
今回の『約束』は、『橋ものがたり』の中でも傑作と名高く、屈指の人気作でありながら、これまで映像化されていなかった作品。監督・脚本を務めるのは、国民的ドラマ『北の国から』シリーズ(フジテレビ)の杉田成道氏が務める。
相手役には、北香那が登場。さらに、ミュージカル界を牽引する元宝塚歌劇団雪組トップスター・望海風斗が映像作品に初出演するほか、山口紗弥加、春海四方、藤田朋子、浅野和之、余貴美子、武田鉄矢、風吹ジュン、橋爪功ら名優たちが脇を固める。
■あらすじ
錺(かざり)職人のもとに奉公していた幸助(片岡千之助)は、ようやく8年の年季が明けることになった。 幸助には想いを寄せる幼馴染のお蝶(北香那)という娘がいた。5年前、幸助とお蝶は年季が明けるその日、刻は暮六ツに、萬年橋で会う約束をしていた。互いに想いながらもこの5年の間、幸助は人には言えない秘密を抱えていた。また、お蝶の身にも幸助には話せないつらい思いがあった。
橋が見渡せる近くの境内からそっとお蝶を探す幸助。懐にはお蝶の為に作った簪(かんざし)が入っている。果たして2人は萬年橋で再会することができるのか…。