スカパーJSATは10月31日、法人向けの衛星ブロードバンドサービス「Starlink Business」を2023年内をメドに提供開始すると発表。NTTドコモと、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)を通じてのサービス提供も予定している。提供開始日や料金などの詳細は決定次第、告知するとのこと。
Starlinkは、米Space Exploration Technologies(SpaceX)が提供する、低軌道衛星を使ったブロードバンドサービス。法人向けのStarlink Businessは、国内ではKDDIとソフトバンクが既に展開している。今回新たにスカパーJSATが、SpaceXの日本法人であるStarlink Japan合同会社によって再販事業者としての認定を受け、ユーザーに直接サービスを提供することが決まった。
さらに、同じく認定再販事業者であるNTTドコモを通じてのサービス提供も決定。NTT Comは販売を担い、ユーザーの利用用途やニーズに合わせたソリューションやサービスを提案していく。
スカパーJSATでは、陸上で据え置きで使う「スタンダードプラン」(1TB/2TB/6TB)、陸上で移動しながら利用できる「ポータブルプラン」(50GB/1TB/5TB)、海上向け「マリンプラン」(同)の3プランを提供予定。
NTTドコモとNTT Comで取り扱うプランと容量は執筆時点では明らかにしていないが、陸上/海上で利用できるとしている。なお、ドコモでは通信環境が整っていない海上や山間部での通信確保や、企業のBCP対策などで使える衛星電話サービス「ワイドスターII」、「ワイドスターIII」を提供しており、緊急通報などの音声通話やFAX・データ通信向けには「ワイドスター」を提供中。「Starlink」は、より高速なインターネットサービスと位置づける。