落ち込んでいる人や悩みを抱えている人に優しい言葉をかけてあげたいけれど、「どのような言葉をかけるべきかわからない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、聞くだけで心が軽くなる「優しい言葉」を紹介します。友人や同僚・部下など、周りに落ち込んでいる人や悩みを抱えている人がいたら、ぜひ試してみてください。

日常やビジネスで使える優しい言葉

  •  日常やビジネスで使える優しい言葉

日常やビジネスで使える優しい言葉を6つ紹介します。状況や相手との関係性によって上手く使い分けましょう。

「いつもありがとう」

優しい言葉の代表例として、「感謝の言葉」があります。感謝されて嫌な気持ちになる人はいないでしょう。例えば、あなたの同僚が落ち込んでいたら、「いつもありがとう」と、感謝の言葉を伝えてみてください。

単に「ありがとう」と言うだけでなく、「いつも」を加えることで、より感謝の気持ちが伝わりやすくなります。「感謝してもらえている」ということに気付かされると、気持ちも上向きになるはずです。

「困ったときは頼ってね」

相手が大変そうな様子を見せたときには、相手が助けを求めやすくなるような言葉をかけてあげましょう。困っていてもなかなか周囲にそれを伝えられないタイプの人もいます。「頼ってもいいんだよ」と伝えるだけで、相手は打ち明けやすくなるはずです。

このとき、「何に困ってるの? ○○のこと? それとも○○?」などとこちらから探りを入れないよう注意してください。

「何か手伝えることはある?」

「困ったときは頼ってね」と言われても、周囲に助けを求められないという人も少なくありません。このようなタイプの人には、「何か手伝えることはある?」と聞いて、こちらから手を差し伸べましょう。

内容によっては手伝いたくても手伝えないということもあるかもしれませんが、この言葉をかけてもらえるだけでも相手は救われるはずです。また、「遠慮しないで言ってね」と一言添えてみてもいいでしょう。

「無理しないでね」

相手を気遣う「無理しないでね」という言葉に救われる人も多くいます。「心配してくれる人がいる」「頑張りをわかってくれている人がいる」と思えるだけでも気持ちが楽になるものです。

この言葉は、何事にも一生懸命で頑張りすぎてしまうタイプの人には特に効果的。この手のタイプは自分を追い詰めてしまうことも多いので、誰かがストッパーになってあげることが大切です。

「そういうところ尊敬してるよ」

相手に尊敬できる部分がある場合は、そのことを素直に伝えてみましょう。尊敬されて嫌な気持ちになる人もいません。誰かに尊敬されることは自信につながります。自信がつけば自ずと前向きになれるはずです。

伝えるときは、できるだけ具体的に言うのがポイント。「私のことをちゃんと見てくれている」と思ってもらえるような伝え方を心がけましょう。

「あなたがいて良かった」

落ち込んでいるときは、「どうせ自分なんて」と自分を卑下してしまうもの。このようなときに「あなたがいて良かった」と誰かから言われると、うれしい気持ちになります。

「あなたの存在で私も救われているよ」と伝えてあげることで、お互いの信頼関係もさらに深まるでしょう。ストレートに言うのは恥ずかしいと感じる人もいるかもしれませんが、ぜひ照れずに伝えてあげてください。

名言で知る優しい言葉

  •  名言で知る優しい言葉

「優しい言葉」をかけたいときは、偉人や有名人の名言を借りるのも一つの方法です。ここでは、心が軽くなる名言を紹介します。

マザー・テレサの名言

「あなたは、あなたであればいい」

カトリック教会の修道女で、ノーベル平和賞を受賞したことでも知られるマザー・テレサの言葉です。社会で生きていると、どうしても周囲と自分を比べてしまいがち。そのことで落ち込んでしまう人も少なくありません。

マザー・テレサのこの言葉を聞くと、「あなたはありのまま生きるべき」「ありのままを受け入れてくれる人を大切にするべき」というメッセージを感じ取ることができます。自分を認めてあげられるようになると、心も楽になるでしょう。

アインシュタインの名言

「挫折を経験した事がない者は、何も新しい事に挑戦したことが無いということだ。」

アメリカの物理学者で、「現代物理学の父」と呼ばれるアインシュタインの言葉です。誰しも挫折を経験すると、自信を失ってしまいます。一度自信を失うと、立ち直るのは決して簡単ではありません。

しかし、アインシュタインのこの言葉を聞くと、たとえ失敗に終わっても挑戦した自分を誇らしく思えるようになり、挫折も悪いことではないと感じられるでしょう。何かに失敗して落ち込んでいる人にぜひかけてあげたい言葉です。

ジョン・レノンの名言

「好きに生きたらいいんだよ。だって、君の人生なんだから」

「ビートルズ」のメンバーで、ソロでも活躍したミュージシャン、ジョン・レノンの名言です。周りの期待に応えようとして頑張りすぎてしまったり、周りの期待に応えられていない自分に悩んでしまったりする人もいるでしょう。

このジョン・レノンの名言を聞くと、肩の荷が下りて気持ちが楽になります。ついつい頑張りすぎてしまうタイプの人にかけてあげる言葉としておすすめです。

優しい言葉をかけるときのコツ

  • 優しい言葉をかけるときのコツ

相手に優しい言葉をかけるときは、伝え方にも気を遣いましょう。ここでは、上手く伝えるコツを紹介します。

ゆっくりと落ち着いたスピードで話す

優しい言葉をかけるときは、話すスピードに気をつけましょう。早口で伝えるのではなく、ゆっくりと落ち着いたスピードで話すことが大切です。

早口だと相手に威圧感を与えてしまうこともあります。相手に優しい気持ちがしっかり伝わるよう、ゆっくり話しかけることを心がけてください。

タイミングを見計らう

優しい言葉をかけるときは、今言葉をかけて大丈夫かどうかを、きちんと確認しましょう。「落ち込んでいるときには誰とも話したくない」と考える人もいます。

このようなときに話しかけてしまうと相手の心に響かないだけでなく、「おせっかいな人だな」と思われてしまうかもしれません。タイミングを見計らって、相手が人の言葉を聞く余裕がありそうなときに話しかけましょう。

安易に「わかるよ」と言わない

相手の気持ちを楽にしたいという思いから「大変だよね。わかるよ」「その気持ちわかるわ~」などと、声をかけたくなる人もいるでしょう。

しかし、本当の辛さは当事者にしかわかりません。表面的なことだけを見て「わかるよ」と言ってしまうと、「あなたに何がわかるんだ」と思われてしまう可能性があります。せっかくの気遣いが無駄にならないよう、安易に理解していると伝えないよう気を付けましょう。

優しい言葉で相手の心を楽にしてあげよう

  • 優しい言葉で相手の心を楽にしてあげよう

日常やビジネスで使える優しい言葉を紹介しました。

ひどく落ち込んだり悩んだりしていても、誰かの一言で救われることがあります。周囲の誰かがそのような状況に陥っているときは、積極的に優しい言葉をかけてあげてください。

誰かの心を楽にしてあげることができれば、きっと自分が辛いときにも相手から同じように優しい言葉をかけてもらえるはず。ぜひ周囲の人とお互いに助け合える関係を目指しましょう。