周辺機器との接続や充電を行うためのインターフェイスが、iPhone 15シリーズから「USB-C」に変更されました。付属のUSBケーブルも両端がType-Cのもの(USB-C to Cケーブル)に変わり、iPhoneユーザにさまざまな影響をおよぼしています。
その付属のUSBケーブル、利用するiPhoneのモデルによっては期待する機能/性能をフルに発揮できるとはかぎりません。できることとできないこと、USB-C to Cケーブルを別途購入するならなにを目印にすべきかを整理してみましょう。
充電に関しては、4モデル(無印/Plus/Pro/Pro Max)とも付属のUSB-Cケーブルで問題ありません。USB PDに対応していますから、最大27Wの急速充電に対応するiPhone 15シリーズのメリットをフルに生かすことができます。
データ転送速度に関しては、Pro/Pro Maxの場合別途用意すべきかもしれません。付属するUSB-Cケーブルのデータ転送はUSB 2.0仕様のため、USB 3.2Gen規格(最大転送速度10Gbps)に準拠するPro/Pro Maxの性能をフル活用できないからです。一方無印iPhone 15/Plusは(データ転送に関しては)USB 2.0準拠のため、付属のUSB-Cケーブルで足ります。
iPhoneの画面を外部ディスプレイへ出力したいのなら、「USB 3.x対応」または「DP(Display Port) Alt Mode対応」が明記されたUSB-C to Cケーブルを用意しましょう。iPhone 15シリーズの全モデルがDP Alt Modeをサポートしていますが、付属のUSB-CケーブルはUSB 2.0仕様のため映像出力に利用できません。