これまで「キャロライナ・リーパー」が世界で最も辛い唐辛子とされてきたが、このほど、新たに「ペッパーX」が世界一辛い唐辛子(world’s hottest chilli pepper)としてギネス世界記録に認定された。ネットでは「もはや毒物」「ドラゴンボールのインフレ」などと話題となっている。
「ペッパーX」は、米サウス・カロライナ州の香辛料会社・Puckerbutt Pepper Company社のオーナーであり、2013年に同ギネス記録に認定された「キャロライナ・リーパー」を手がけた人物でもあるエド・カリー氏が開発したもの。「キャロライナ・リーパー」に、友人がミシガン州から送ってくれたという「残酷なほど辛い唐辛子」を交配させ、10年の歳月を費やして完成させたのだとか。その実は、真っ赤な色をした「キャロライナ・リーパー」とは違い、緑がかった黄色い見た目をしており、一見辛そうには見えない。
唐辛子の辛さ示す「スコヴィル値(単位:SHU)」で、「ペッパーX」は269万3,000SHUを記録。これまで世界一だった「キャロライナ・リーパー」は164万SHUなので、100万SHUほどの差をつけた形となる。数字が大きすぎて想像しにくいので、例を挙げると、ハラペーニョが2,500から8,000SHU、鷹の爪が4万から5万SHU、ハバネロが20万から45万SHUほどだ。ちなみに、警察官が所持しているペッパースプレーが160万SHU、熊よけスプレーが220万SHUほどだそうなので、もはや兵器と言っても過言ではないのかもしれない。
カリー氏は、「ペッパーX」を初めて食べたときのことを、「3時間半も熱さを感じていた。それから激しいけいれんに襲われた。雨の中、約1時間、大理石の床に横たわり、痛みにうめいていました」と振り返っている。
なお、過去に「キャロライナ・リーパー」の無許諾製品が市場にあふれてしまったという反省から、今回の「ペッパーX」は、カリー氏の知的財産として保護する方針で、一般への実や種等の提供は行わない予定とのこと。そのため、「ペッパーX」を使用したホットソースという形でのみ販売しているという。
ネット上では「痙攣起こすくらい辛いってそのうちトウガラシで人死ぬんやないの…」「毒では?(´∀`; )」「もはや食べ物じゃなくて催涙武器🌶🐈」「もはや毒物やんけw」「そんなディスガイアじゃないんだから数値の上がり方おかしいでしょ」「ドラゴンボールのインフレか🌶」「兵器として使えそう…もう食べ物じゃないよ」などの声が寄せられた。