テレビ東京の経済番組『ガイアの夜明け』(毎週金曜22:00~22:54)では、27日に「人気の鍋『バーミキュラ』13年ぶりの大変身!」を放送する。

  • 『ガイアの夜明け』より =テレビ東京提供

■町工場が生み出してきた大ヒット商品に逆風が……

累計63万台が売れた無水調理鍋「バーミキュラ」、肉が“世界一おいしく焼ける”と評判で7万枚が売れた「おもいのフライパン」。いずれも町工場が生み出した、食卓をおいしくするヒット商品だ。しかし、原材料費の高騰やコスト高などこれまでにない逆風が吹いている。そんな中、ヒット商品を生み出してきた町工場は、これまでにやったことがない新たなものづくりに挑もうとしている。

今回同番組が密着するのは2012年の放送を皮切りに、これまで追いかけてきた愛知・名古屋市の町工場「愛知ドビー」。兄・土方邦裕氏と弟・智晴氏が、これまで培った鋳物技術と機械加工の技術で鋳物ホーロー鍋の「バーミキュラ」を2010年に自社製品として開発し、たちまち大ヒットとなった。

しかし、去年、原材料費やコスト高からやむなく商品を一律10%値上げしたところ「御社はどこまで利益追求に走るんですか」とユーザーから苦情が届く。これをきっかけに13年前の発売以来、一貫して変えてこなかった素材と工程を一から見直し、バーミキュラを“開発しなおす”ことに。この時代だからこそ挑む新たな手法で生き残ろうとする闘いを追う。

案内人は松下奈緒、ナレーターは眞島秀和が務める。

【編集部MEMO】
「ガイア」とは、ギリシャ神話に登場する「大地の女神」を意味し、後にノーベル賞作家のウィリアム・ゴールディングが「地球」を指して“ガイア”と呼んだことから「ガイア=地球」という解釈が定着している。『ガイアの夜明け』という番組タイトルには、地球規模で経済事象を捉えることで21世紀の新たな日本像を模索すること、そして低迷する経済状況からの再生=「夜明け」を目指す現在の日本を描くという意味合いが込められている。