CMや動画などで見かける焼肉やラーメンの動画…七輪の上で身悶えするように焼きあがっていくカルビの姿やラーメン丼のアツアツ汁の中に麺が浸っていく様に、思わずヨダレが出そうになっちゃった人、多いのではないでしょうか。ところでアノ動画や写真を撮影しているのって、どんな人たちなのでしょうか?

焼肉屋にカメラマンが集まるとこうなる(仕事ではない)

  • (X かまたく|釜石拓真@kamataku より引用)

カメラマンといっても得意ジャンルは様々なようです。人物、風景、物撮り、動物専門などなど。その中でもちょっと特殊なジャンルが食品関連のカメラマンや映像制作者と言われる人たちではないでしょうか。どうも食べ物を美味しそうに撮影するためのテクニックやノウハウをいっぱい持っているようなのです。

そんな映像関係者たちが焼肉屋に集まると、食欲よりも撮影欲が勝ってしまうのですね。仕事でもないにのに、カメラや照明やトングを持って焼肉に立ち向かう姿は、やはりちょっと変? それにしても仕上がった動画の焼肉はホント美味しそうです。フォロワーたちも七輪の上でバウンドする肉片に、ココロ奪われてしまってようで…。

「最高すぎますね…! 」「一気にお腹が空きました! 」「技術違い過ぎる! 」「昼に焼き肉食べたくなってしまった」「プロはスゴイよ」「なんて事するんだ 焼肉が食べたくてヨダレが止まらなくなるだろ! 」「飯食べた直後なのに腹減った」などなど。投稿者であり、映像ディレクターである釜石拓真さんにお話を伺いました。

■映像ディレクターに聞く

……この写真を撮影した場所はどこ? どんな状況でしたか。

カメラマンの友人1名と私、他1名の計3人での焼肉屋での飲み会でした。示し合わせて撮るつもりはなかったのですが、私はおニューの照明とカメラを持って行ったので、個人的には撮る気マンマンでした。手に持っている照明がコンパクトで使いやすいおニューのやつです(笑)。カメラマンの友人も、もちろんカメラを持ってきていたので、私が照明一式と料理の動きを担当し、撮影はカメラマンの友人が担当。撮る角度や画角は私がディレクションしました。

……撮影する上で苦労・工夫した点は?

今回の投稿を改めてみてみると、フードの撮影の基本中の基本が良くわかる写真だったなと思います。私が左手で持っている照明があるおかげで焼肉が美味しそうに見えています。(湯気だったり、表面の脂、ギラギラ感など。)スマホで撮影する場合も、撮影している正面から光を当てるのではなく、撮影している食べ物の斜め後ろから光を当ててみてください。(撮影用語でいうと「反逆光」です)スマホのライトでも良いです。今回バズった画像をみるとわかりやすいですね。

……カメラマン体質について教えてください。

我々は仕事で料理を撮っているので、ちょっと常識はずれかもしれませんが、美味しそうな瞬間を撮らずにはいられないんですよね。食べたいと同じか、それ以上に撮りたい! と思ってしまうんです。今回で言うと焼肉は撮るのに適してると感じました。一枚一枚肉を焼くので、ある程度お腹を満たしてから撮れるし、もう一度撮影したい場合はまた焼けば良い(笑)。撮影してると、もう食べようよ〜と言われることは正直あります。焼肉はその点、場の雰囲気を壊さず楽しく撮れたなと。ちなみに撮影が終わったら、すぐに食べてます! 皆さんの想像通り美味しいお肉でした。

▼焼肉屋にカメラマンが集まるとこうなる(仕事ではない)