Z世代の大学生の約4割が、高額な報酬を受け取る代わりに、犯罪行為を代行するアルバイトである闇バイトに勧誘された経験があるという調査結果が話題になっている。ペンマークが現役大学生を対象に実施した「Z世代の闇バイト実態調査」のアンケート調査で判明したもので、ネットでは「4割とかやばすぎ」「社会経験が浅い事につけ込んでる」などと懸念する声が挙がっている。

  • 大学の約4割が「闇バイト」に勧誘された経験あり - ネット「4割とかやばすぎ」「俺も誘われた事ある」

    大学の約4割が、「闇バイト」に勧誘された経験があるようだ(ペンマーク調べ)

本調査は、同社が運営する大学生向け学習管理SNS「Penmark」を利用中の現役大学生1,808人を対象としたもので、今年5月から6月にかけて闇バイトに関する質問をおこなっている。

調査ではまず、大学生における「闇バイト」という言葉の認知率を調査するため、「闇バイトという言葉を知っていますか」と質問。「知っている」と回答した人は、94.5%もの割合を占めた。同社は、この高い認知率について「Z世代がデジタルネイティブとしてインターネット上での情報収集やコミュニケーションが活発であるため、そうした場で『闇バイト』に関する情報や話題に触れる機会が多いのではないか」と推測している。また、大学生の75.5%が闇バイトを犯罪だと認識していることもわかったというが、逆に言えば、4人に1人は闇バイトを犯罪ではないと思っていることになる。

  • 9割以上の人は「闇バイト」という言葉を知っている (ペンマーク調べ)

  • 3割近くの人は「闇バイトを犯罪ではない」と思っているようだ (ペンマーク調べ)

ちなみに、調査の対象者に「イメージする闇バイトの内容」を聞いてみると、「詐欺の受け子」や、「『高額な給料を受け取れる』などといった誘い文句で、人を勧誘し、知らず知らずのうちに犯罪に加担してしまう恐ろしいもの」、「強盗等の実行犯として使い捨てされるもの」、「犯罪行為をする代わりに高額な報酬を得るようなアルバイト」などの回答が寄せられたそうだ。

続いて、「闇バイトの怪しい求人を見たり、勧誘された経験はありますか」という質問に対しては、なんと41.5%もの大学生が「経験あり」と回答した。また、実際に「闇バイトや怪しいバイトの経験がある、または知人にその経験者がいる」という学生も6.9%いたそうだ。

  • 大学生の4割以上が、闇バイトの怪しい求人を見たり、勧誘されたりした経験がある (ペンマーク調べ)

  • 闇バイトの経験または知人に経験者がいる学生は約7% (ペンマーク調べ)

なお、実際に知人から闇バイトに勧誘されたという学生から、「最初はお金に困っている状況だったので、話を聞きにいった。最初は法に触れない安全なバイトであり、給料も支払われていた。しかし、2回目以降のバイトでは急に怪しい、法に触れるような業務内容を提案されたため、友人に相談した。前回の給料を支払われている点や勧誘された知人との関係を考えると非常に心苦しかったが、友人の助けもあり逃れることができた」というエピソードも寄せられたそうだ。

ネット上では「あっち向いたら闇バイト、こっち向いたら大麻。令和の大学生は違う意味で身の危険が多くて大変だな」「4割とかやばすぎやろ」「そんな多いの。。。」「世の中美味しい話ほど危険なものはないからね。気をつけて下さい😐」「こわ…😱社会経験が浅い事につけ込んでるんやろ」「俺も誘われた事がある」声が寄せられた。