ウルトラマンシリーズ最新作『ウルトラマンブレーザー』は、海底、地底、そして宇宙の彼方からやってきた巨大怪獣の猛威に対抗する「特殊怪獣対応分遣隊=SKaRD(スカード)」の5人のメンバーと、彼らの前に現れたヒーロー・ウルトラマンブレーザーの活躍を描く物語である。抜群のリーダーシップと行動力を兼ねそなえるヒルマ ゲント隊長(演:蕨野友也)のもと、各方面のエキスパートである隊員たちが集い、それぞれの持ち味を活かしながら共に「特殊怪獣対応」という激務をこなす、そのリアリティに満ちたキャラクター描写が多くの視聴者からの注目を集めている。

  • 内藤好美(ないとう・このみ) 1994年生まれ、埼玉県出身。舞台『足長おじさん』(2013年)『奇々怪々』(2013年)やバラエティ『いまドキッ!埼玉』(2018~2020年)、CM、PVなど幅広いジャンルで活動し、『ウルトラマンブレーザー』(2023年)レギュラーに抜擢。極真空手黒帯二段のほか、アクション、日本舞踊、乗馬、書道、ダンスをこなす。趣味はトンファー、ヌンチャク。英語、北京語、韓国語もマスターしている。 撮影:大門徹

『ウルトラマンブレーザー』単独インタビュー、今回は特戦獣アースガロンのパイロットをヤスノブ隊員(演:梶原颯)とのローテーションで務めるミナミ アンリ隊員役・内藤好美にご登場いただき、子どものころから親しんできたウルトラマンの世界に自分が入ることになった喜びや、アンリと自分自身の共通点、そして半年間の撮影を共に乗り越えてきたSKaRDメンバーとの強い絆について語ってもらった。

――『ウルトラマンブレーザー』の放送が始まってから、SNSなどでは毎週たくさんの感想がつぶやかれているようです。内藤さんはそういったコメントをチェックされたりしていますか?

もちろんです。SKaRDのみんなはエゴサをよくしますので(笑)、放送直後などにすごい数の感想をいただけるのがすごくありがたく、嬉しいですね。私もオンエアを観たあとにSNSを覗いたりするので「ああ、あのシーンはみなさんにはこういう風に受け取ってもらえたのか」など、自分の気づきにつながることもたくさんありますね。

――内藤さんが『ウルトラマンブレーザー』アンリ隊員役で出演することになった経緯を教えてください。

最初『ウルトラマンデッカー』の映画でディナス役のオーディションを受けたのが最初なんです。最終選考まで残ったのですが落ちまして、そのとき「次にやる新シリーズの隊員役にピッタリ」と関係者の方が言ってくださって、『ウルトラマンブレーザー』のほうへ行くことになりました。アンリ役はオーディションではなかったのですが、私はこれが2度目のオーディションだ、後がないぞ!と緊張しすぎて、台本を持つ手がふるえるほどでした。でも後になって「あのときは顔合わせみたいなものだったんだよ」って田口清隆監督から言われて「それ早く言ってくださいよ~~!」って(笑)。

――第2話で空手の稽古をしていたアンリ隊員がとてもカッコよかったですが、内藤さんご自身も子どものころから空手を習っていたそうですね。

近所に住んでいた仲のいい子の影響で始めた空手ですが、途中でやめることなく現在までずっと続けています。警察官の父、そして母も「空手なら行儀作法が身につくから」と後押ししてくれました。でも祖父は私が警察の道に進んでほしかったようで、いまだに会うとそのことについて言われるんです(笑)。

――トンファーやヌンチャクもマスターされているのがすごいです。

特技というか、趣味ですね。トンファー、ヌンチャク、サイといった道具は空手の稽古でも使うのですが、見せるためのアクションをやっていくのなら武器術を極めておいたほうがいいと思い、個人的に買い集めて、趣味として使っています。ブルース・リーのようにヌンチャクを振り回すことができれば、カッコいいんですけどね。

――内藤さんは子どものころ、ウルトラマンシリーズを観ていたことがありますか。

幼稚園に通っていたころ、ちょうど『ウルトラマンティガ』が人気で、主題歌「TAKE ME HIGHER」に乗せてダンスを踊っていたりしたんです。幼稚園で配られていたティガの毛布も、実家にまだ置いてあるはずです(笑)。