ホンダ「N-BOX」の新型は大方の予想通り売れているようだ。2023年9月16日に聞いた先行受注台数は1.7万台だったが、10月6日の発売から約2週間後の10月19日に台数を確認してみると、その数は2.7万台まで増えていた。たくさん売れるクルマに乗ると、どうしても他人とかぶる。そこで検討してみたいのが「無限」カスタムだ。
軽のN-BOXを無限カスタムってどうなの?
「N-BOX」はホンダの軽スーパーハイトワゴン。乗用車と軽自動車をひっくるめた中で販売台数日本一の超ヒット商品だ。通算3世代目となる新型は10月6日に発売となったばかり。価格はノーマルタイプが164.89万円~188.1万円、カスタムが184.91万円~236.28万円、月間販売計画台数は1.5万台だ。
これだけ売れていると、ちょっと人とは違う格好にカスタムしてみたくなるのが人情というものではないだろうか。もちろん自分なりに、ルールの範囲内で工夫してみるのも面白いと思うのだが、ホンダのクルマは「無限」パーツでカスタムするという手がある。
無限(株式会社M-TEC)はホンダ車のカスタムパーツを作っている会社。モータースポーツの世界観が味わえるスポーティーな品ぞろえが特徴だ。「軽のN-BOXにモータースポーツを想起させるカスタムパーツってどうなの?」という疑問の声は当然あるはずだが、これまでのデータでは、ホンダ車全体の無限パーツ装着率(平均)に対し、N-BOXの無限パーツ装着率は「少し上」(無限の担当者)とのこと。もちろん「シビック」などのスポーティーなクルマで無限の装着率は高まるのだが、N-BOXで無限カスタムを行っている人は割合として決して少なくないのだ。ちなみに、販売終了となった「S660」の無限パーツはいまだにかなり売れているという。
無限のパーツには走りをよくする機能性が備わっているそうだが、もっと大事なのは見た目の変化だろう。モータースポーツと聞くと敷居が高い感じだが、実際に見るとN-BOX向け無限パーツは「カッコいい」「スタイリッシュ」「ちょっとギラギラ」といった方向性のものが多い。新型N-BOXのカスタムは旧型に比べ、顔つきが大人っぽく上品な感じになっているが、見方によっては「ギラギラ感がなくなった」「迫力が減った」との取り方もできる。そこが物足りない人は無限パーツで存在感を増幅できるかもしれない。
かつて無限のカスタムパーツは「別売り」で、ホンダの販売店では、クルマの見積もりとは別建てで無限パーツの見積りをとる必要があったらしいのだが、ここ2年くらいで販売方法が変わり、今ではホンダカーズでクルマと無限パーツを一度に(同じ見積書で)買えるようになっているとのこと。パーツは好きなものだけ選んで買うこともできるし、後付けすることも可能だ。オートバックスなどでも無限パーツは購入できる。
「無限のパーツは高い」との声もあるそうだが、N-BOX向けは乗用車向けに比べれば手が出しやすい価格設定となっているとのこと。まずは「フロントロアスポイラー」と「フロントグリルガーニッシュ」(カスタム)あたりを装着して(計7~8万円くらい)顔の雰囲気を変えてみて、どのくらい目立てるか試してみるのも一興かもしれない。