京浜急行電鉄は24日、京急線で11月25日に土休日ダイヤ、11月27日に平日ダイヤを改正すると発表した。この中で、現行の列車種別である「エアポート急行」に関して、ダイヤ改正に「名称」を急行へ変更することも発表された。

  • 逗子・葉山行のエアポート急行。「Le Ciel」編成が運用に就くことも

現行のエアポート急行は2010(平成22)年5月のダイヤ改正で登場。羽田空港から横浜方面などを結び、空港アクセスを中心とした沿線ネットワークの充実と羽田空港への輸送力増強を目的に新設した種別だという。以前は羽田空港第1・第2ターミナル駅から逗子・葉山駅へ、日中時間帯に10分間隔で運転していたが、2022年11月のダイヤ改正でおおむね20分間隔の運転に変更された。その他、羽田空港第1・第2ターミナル駅から品川・泉岳寺方面(都営浅草線・京成線・北総線直通)のエアポート急行も設定されている。

2023年11月末に実施するダイヤ改正で、現行のエアポート急行は名称を急行に変更。車体の種別表示も、飛行機のマークがなくなった「急行」の表示に変更される。

  • 「エアポート急行」から「急行」への名称変更にともない、車体の種別表示も飛行機のマークがない「急行」に変更される

列車種別の名称変更後も、停車駅に変更はなく、逗子・葉山方面の急行は羽田空港第1・第2ターミナル駅から京急蒲田駅までの各駅と、京急川崎駅、京急鶴見駅、神奈川新町駅、京急東神奈川駅、横浜駅、日ノ出町駅、井土ヶ谷駅、弘明寺駅、上大岡駅、杉田駅、能見台駅、金沢文庫駅、金沢八景駅、六浦駅、神武寺駅、逗子・葉山駅に停車。品川・泉岳寺方面(都営浅草線・京成線・北総線直通)の急行は京急線内において、羽田空港第1・第2ターミナル駅から京急蒲田駅までの各駅と、平和島駅、立会川駅、青物横丁駅、品川駅、泉岳寺駅に停車する。

なお、京急電鉄はダイヤ改正で混雑時間帯の利便性向上も図るとしており、平日朝ラッシュ時間帯に運転される現行の上り快特1本(三崎口駅6時30分発・品川駅8時0分着)を特急に変更するほか、神奈川新町駅を7時33分に発車する下り特急1本、羽田空港第1・第2ターミナル駅7時40分発・金沢文庫駅8時36分着の下り急行1本を増発する。

  • 平日朝の上り快特1本を特急に変更

  • 平日朝に特急と急行を1本ずつ増発

  • 土休日の23時台に羽田空港第1・第2ターミナル駅を発車する急行と特急を1本ずつ増発

土休日の深夜には、羽田空港第1・第2ターミナル駅を23時2分に発車する品川行の急行1本、羽田空港第1・第2ターミナル駅を23時17分に発車する金沢文庫行の特急1本が増発される。