ヤマハは、電子ピアノ「Pシリーズ」に最上位モデルとなる「P-525」を追加。2023年11月2日より販売を開始する。価格はオープン、市場想定売価は198,000円。

  • 「P-525」ブラック

  • 「P-525」ホワイト

「P-525」は1999年に発売された電子ピアノ「Pシリーズ」の最新モデルにして最上位モデル。従来鍵盤に比べ、よりグランドピアノに近づいた演奏表現を可能とする「グランドタッチ-エス鍵盤」を搭載。グランドピアノのような広いダイナミックレンジを、タッチに応じて多彩に変化させるだけでなく、繊細な音色から雄大な音色まで、さまざまな音色を自在に奏でられるようになった。安定性が高く、グランドピアノのハンマーが、弦を打った時に感じられる心地よい手応えも再現しており、正確に音色を表現できるという。白鍵にグランドピアノと同じむく材を、黒鍵に風合いのある黒檀調の素材を使用し、グランドピアノさながらの弾き応えや触り心地を実現している。

  • 木製鍵盤「グランドタッチ-エス鍵盤」を採用

ピアノ音色には、ヤマハ最高峰のコンサートグランドピアノ「CFX」と繊細で温かみのあるウィンナートーンで有名なベーゼンドルファー「インペリアル」からサンプリングした音源を搭載し、曲想に合わせて好みの音色を選べる。グランドピアノのように、鍵盤を押してから離すまでの繊細なタッチの変化に応じて音の変化を再現する「グランド・エクスプレッション・モデリング」と、グランドピアノの複雑に影響し合う弦や響板などの状態を再現して響きを生み出す「VRM(バーチャル・レゾナンス・モデリング)」の2つの最新技術を搭載し、多彩な演奏表現を楽しめる。さらにスピーカーの内部構造や角度を改良し、よりクリアでバランスのとれた自然な音を実現。さらに、ヤマハの電子ピアノでは初めてFIRフィルターを搭載。FIRフィルターで音質と位相特性を最適化し、演奏者や同じ部屋にいる人にも自然で心地よい音を提供する。

  • ヤマハ最高峰のコンサートグランドピアノ「CFX」と繊細で温かみのあるウィンナートーンで有名なベーゼンドルファー「インペリアル」からサンプリングした音源を搭載

グランドピアノ以外に、オルガンやエレクトリックピアノの音色も内蔵。オルガンでは、アタック感やロータリースピーカーの特徴的なサウンド、エレクトリックピアノでは、70年代から80年代のポップミュージックを彷彿とさせる特有の芯があり温かみのあるサウンドやきらびやかなサウンドなどを忠実に再現している。

  • グランドピアノ以外に、オルガンやエレクトリックピアノの音色も内蔵

ライブセッションに便利な機能も用意。あらかじめ登録しておいた音色・リズムを呼び出せる「レジストレーションメモリー機能」では、演奏の合間に音色などを簡単に切り替えられる。楽器の音量感をアップさせる「サウンドブースト機能」は、他の楽器と演奏したり、賑やかな環境で演奏する際に、自分の音を力強く引き立たせたりすることができる。

  • ライブシーンに最適な機能を搭載

ワイヤレス機能はBluetoothオーディオ接続に加えBluetooth MIDI接続にも対応し、アプリ「スマートピアニスト」と楽器本体との無線接続が行える。「スマートピアニスト」では、音色選択やメトロノーム、録音再生などの機能をデバイス上で直感的に操作できる。新たにアプリ「Rec'n'Share」にも対応し、USBケーブルでスマートデバイスと楽器を接続して、演奏を手軽に録音・撮影・シェアすることができる(Lightning端子搭載のiOS機器ではUSBケーブルに加え、USB変換アダプターでの接続が必要)。

  • Bluetooth機能も搭載

サイズ/質量はW1,336×H145×D376mm/22.0kg。カラーはブラックとホワイトの2色を用意。本体のほか、電源アダプター、楽譜集、ペダル/フットスイッチの「FC3A」などが付属する。あわせて、ハーフペダル機能に対応した3本ペダルユニット「FC35」も発売となる。対応モデルはP-525のほか、P-121/P-125/P-125a/P-225/P-515/P-S500となっている。希望小売価格は11,000円。

  • ハーフペダル機能に対応した3本ペダルユニット「FC35」