もうすぐハロウィン。仮装してお出かけする方もいらっしゃると思いますが、おうちの中でもハロウィン気分を盛り上げたい! という方にピッタリのお花をご紹介します。
ハロウィンの起源-日本の「お盆」のようなお祭りだった!?
ハロウィンの起源となったお祭りは、日本の「お盆」に似た意味合いを持っています。
かつて10月31日に、古代ケルト人が秋の収穫祭を行っており、お祭りの晩には死者の魂がこの世へ戻ってくると言われていました。ただし、一緒に悪霊や魔物もやってくると考えられていたのです。そこで、当時の人々は仮面をかぶって悪霊から身を守っていました。この風習が元となり、ハロウィンに仮装する習慣が根付いたと言われています。
やがて、ヨーロッパからアメリカへ伝わると、徐々に宗教的な意味合いが薄れ、パーティをしたり、お菓子を食べたりする楽しいイベントへと発展していったそうです。
日本での始まりは、1983年に東京・原宿で玩具・雑貨店が行ったハロウィン・パレードがきっかけと言われています。さらに1997年以降、人気テーマパークが実施したイベントをきっかけに、世間の認知度が上がっていきました。また、2000年頃には食品会社にも広まり、ハロウィンにちなんだお菓子が販売され始めました。SNSが普及したことで、近頃はより規模を広げています。
ハロウィンの象徴は「カブ」から「かぼちゃ」に
ケルト人の収穫祭では「カブ」をくり抜いて焚き火を焚いたり、仮面を作ったりして悪霊から身を守っていたそうです。ところがハロウィンがアメリカに伝わると、「カブ」は「かぼちゃ」へと成り代わりました。理由はアメリカでは「カブ」の生産量が少なく、「かぼちゃ」が多く収穫されていたからです。そしてこれが全世界へと広がり、「ハロウィン=かぼちゃ」が定着していきました。
ハロウィンの時期になると花店や雑貨店などで「おもちゃかぼちゃ」と呼ばれる、小さいサイズのかぼちゃを手に入れることができます。色や形も様々な種類があるので、好みのかぼちゃを選んで、ハロウィンの飾りつけに使ってみてはいかがでしょうか。なお食用ではないので、食べてもおいしくありません。
かぼちゃと一緒に飾るハロウィンカラーのお花を飾ろう
ハロウィン気分を高めるには、かぼちゃと一緒にハロウィンカラーのお花を飾って、季節感を楽しむのもおすすめ。ハロウィンカラーといえば、オレンジ・紫・黒ですが、それぞれの色には意味があります。
オレンジのお花
オレンジは、「秋の収穫」や「太陽の恵み」を表しています。
オレンジ色のお花のおすすめの1つめは「ケイトウ」。炎のような鮮やかな色が特徴的な秋のお花です。漢字ではニワトリのあたまという意味で「鶏頭」と書きます。ニワトリのトサカに似ていることからつけられました。
2つめは「ガーベラ」。年間を通じて出回り、手に入れやすいお花です。花言葉が「神秘的な美しさ」なのもハロウィンにぴったり。
紫のお花
紫は、怪しげな夜の光や、魔法のような自然を超えた神秘的な力を表しています。
紫のお花のおすすめは「トルコキキョウ」。レースのように重なった花びらが上品で美しいお花です。
黒のお花
黒は、夜の闇や魔女、魔女に仕えるコウモリや黒ネコなどを表しています。
黒いお花のおすすめの1つめは、「コニカルブラック」。観賞用のトウガラシです。光沢のある大きめの実で、お花と一緒に飾るとよいアクセントになってくれます。
2つめは、「チョコレートコスモス」。真っ黒ではありませんが、黒っぽいダークなカラーはハロウィンらしい飾りつけに役立ってくれます。
これらの黒いお花はたくさん出回ってはいないので、手に入らない場合は、黒いリボンなどをあしらって飾ってみても素敵ですね。