働くに関する社会課題をビジネスで解決するキャムコムグループのインタツアーは、24卒学生を対象とした調査『選考辞退・内定承諾についての調査』の結果を発表した。同調査では、2023年9月1日~9月10日に24卒大学生446人を対象として選考辞退や内定承諾の理由について意識調査した。

  • 志望企業の説明会に参加後、選考を辞退したことはありますか?

まずは、志望企業の説明会に参加後、選考を辞退したことはあるか聞いたところ、73.4%の就活生が、辞退経験が「ある」と回答し、ほぼ4人に3人がエントリー前の時点で辞退経験があることがわかる。

  • 説明会後、選考を辞退しようと思った理由を教えてください

「ある」と回答した就活生に、選考を辞退した理由について聞くと、最も回答が多かった選択肢は「自分に合う企業ではなかった」(58.5%)で、説明会の段階で半数以上の学生が企業とのフィット感を判断していることが読み取れる。次いで「情報収集目的で参加した」(31.0%)が続き、志望度が低い企業の説明会にも様子見で参加していることがわかる。また「社員や社長・役員の印象が悪かった」も29.2%と多く、説明会で社員などの様子をつぶさに観察していることが伺える。

  • 志望企業の1次選考後、選考を辞退したことがありますか?

次に志望企業の1次選考後、選考を辞退したことがあるか聞いた。41.8%が「ある」と回答し、選考スタート後は辞退率が低下する傾向が見られる。

  • 1次選考後、選考を辞退しようと思った理由を教えてください

辞退したことがある就活生にその理由を聞くと、「自分が働くイメージができなかった」(45.6%)が最も多く、選考スタート後はその企業で働く具体的なイメージを求めていることがわかる。また、「とりあえずエントリーしただけ」(24.1%)、「他の予定と選考の日程が被った」(21.0%)、「他の企業の練習だった」(17.9%)といった志望度が高くない状況で取捨選択をしているケースも見られた。

  • 志望企業の最終選考後、選考を辞退したことがありますか?

また、志望企業の最終選考後、選考を辞退したことがあるか聞くと、この段階で辞退した経験が「ある」就活生は29.2%で、選考の初期と比較してさらに辞退率が下がっている。

  • 最終選考後、選考を辞退しようと思った理由を教えてください

「ある」と回答した就活生の最も高い辞退理由は「志望度の高い企業から内定をもらった」(73.5%)で、選考の進みが早い企業との比較で辞退している傾向が強く出ている。この段階では会社とのミスマッチは辞退理由として大きく減っている。

  • 志望企業の内定後、内定を辞退したことはありますか?

さらに、志望企業の内定後、内定を辞退したことがあるか尋ねると、「ある」と答えた就活生は55.8%と半数を超えた。選考中、最終選考後には低下していた辞退率が、内定獲得後に再び上昇している。多くの就活生は複数の内定を獲得したうえで、取捨選択を行っていることがわかる。

  • 内定後に那智栄を辞退しようと思った理由を教えてください

内定辞退の経験がある就活生に、その理由について聞くと、最も多い回答は「本命企業ではなかった」(54.2%)で、最終的に志望度が高い企業を選んでいる様子がわかる。また、「福利厚生」「勤務地」「キャリアアップ」といった回答もある程度多く、働く上での条件面もこの段階で検討されている。

  • 内定承諾した企業を選んだ理由は何ですか?

最後に、内定を承諾した積極的な理由について聞いた。最も多かった回答は「自分がやりたい仕事ができる」(45.5%)で、仕事内容重視の傾向がここでも見られる。次いで「社員・社風が良い」(40.6%)が続き、選考の中で社風について観察した結果、内定承諾につながっていることが伺える。その他の傾向としては「働き方」「スキル」「福利厚生」といった待遇や個人の成長に重点を置いた回答が多く、逆に「製品・サービス」「知名度」など会社のイメージ的な内容は、内定承諾にはあまり関与していないことが読み取れる。