スリープデパートメント シングシング by ふとんのマツムラを運営する松村寝具は、10月20日「睡眠改善」に関する調査の結果を発表した。同調査は2023年9月26日~9月27日に20代~60代の男女1,003人を対象にインターネットで行われた。
はじめに、「睡眠の質に関する関心度合いはどの程度ですか?」と質問したところ、『とても興味がある』(31.8%)『やや興味がある』(43.8%)と、7割以上の方が興味があると回答した。
睡眠の質について関心がある人は非常に多いようだが、睡眠の質を良くするために何かしらの取り組みをしている方はどのくらいいるのだろうか。
そこで、「睡眠の質の改善に向けて何かしらの取り組みをしたことはありますか?」と質問したところ、『現在している』(22.0%)『以前はしていたが、今はしていない』(18.3%)『したことはない』(59.7%)という回答結果になった。
先ほどの問いで7割以上の人が興味があると回答したが、現在している人は2割程度という結果となった。
ちなみに『現在している』『以前はしていたが、今はしていない』と回答した方にどのような取り組みを行ったのか聞いてみた。
「どのような取り組みをしたことがありますか?(複数回答可)」と質問したところ、『生活リズムを整える』(50.4%)と回答した方が最も多く、次いで『適度な運動をする』(45.7%)『バランスの良い食事を摂る』(33.1%)と続いた。
乱れがちな生活リズムを整えるといった取り組みをしたことがある方が半数以上いるようだ。また、質の良い睡眠のために適度な運動をしたり、バランスの良い食事を摂ったりとさまざまな取り組みに励んでいたことがわかった。
ここで睡眠の質を改善するために行った取り組みの一例を紹介する。
【適度な運動をする/寝室の環境を整える】寝室の環境を整えた。枕やシーツの素材を変える(20代/女性/愛知県)
【適度な運動をする/バランスの良い食事を摂る/飲酒を控える】規則正しい生活。寝具の交換(50代/男性/長崎県)
【生活リズムを整える/湯船に浸かる/寝室の環境を整える】ストレスフリーの生活をする(60代/男性/神奈川県)
【生活リズムを整える/バランスの良い食事を摂る】毎日、決まった時間に就寝する(60代/男性/東京都)
規則正しい生活を心掛ける、寝具を変えるなど睡眠の質の改善のためにさまざまな取り組みを行っているようだ。
先ほどの質問の結果で、睡眠の質の改善に向けて『寝室の環境を整える』と回答した方が2割以上見られた。意識的に整えている人とそうでない人がいるようだが、自身の寝室の環境への評価はどのようになっているのだろうか。
「ご自身の寝室の環境は良い睡眠環境になっていると思いますか?」と質問したところ、『とてもそう思う』(9.1%)『ややそう思う』(44.2%)『あまりそう思わない』(34.9%)『まったくそう思わない』(11.8%)という回答結果になった。
睡眠しやすい環境作りのためにしていることとしてこのような意見が挙げられた。
寝るときは電気を全て消して真っ暗にする(20代/女性/愛知県)
ベッドは体全体にストレスなく体に合った物にしている(60代/男性/埼玉県)
快適な温度(40代/女性/愛知県)
アロマでリラックスする(30代/女性/宮城県)
睡眠するときは部屋を真っ暗にしたり、快適な温度を保つようにしたりしているようだ。また、自身の体に合った寝具を使うといった方も見られた。
自身の寝室について良い睡眠環境であると思う人の割合や、環境作りとして工夫していることなどがわかったが、睡眠の質について何か悩んでいることなどはあるのだろうか。
「睡眠の質について悩みはありますか?」と質問したところ、半数以上の方が『とてもある(18.4%)』『ややある(39.7%)』と回答した。
約6割の方が睡眠の質について悩みがあるようですが、どのような悩みがあるのだろうか。
前の質問で『とてもある』『ややある』と回答した方に、「どのような悩みがありますか?(複数回答可)」と質問したところ、『寝ても疲れが取れない』(51.1%)と回答した方が最も多く、次いで『日中に眠くなる』(40.3%)『寝つきが悪い』(39.6%)と続いた。
半数以上の方が、寝ても疲れが取れないことに悩んでいるようだ。また、日中に眠くなってしまったり、寝ようと思ってもなかなか寝られなかったりといった悩みがある人も多いことがわかった。
睡眠の質について悩みがある方が多いことが明らかになったが、睡眠の質を改善するためには、自身の睡眠コンディションを正しく診断することが必要なのではないか。
続いて、先程の質問で『悩みがある』と回答した人に聞いてみた。
「睡眠の悩みを解決するためには、まずご自身の睡眠コンディションを正しく診断することが必要だと思いますか?」と質問したところ、9割以上の方が『とてもそう思う』(29.0%)『ややそう思う』(64.5%)と回答した。
睡眠の悩みを解決するために、現在の睡眠コンディションを正しく診断することが必要だと思う人は非常に多いようだ。
では、睡眠の悩みなどを相談できるサービスがあったら利用してみたいと思う方はどのくらいいるのだろうか。全員に聞いてみた。
「睡眠について相談できるサービスがあれば利用してみたいと思いますか?」と質問したところ、半数以上の人が『とてもそう思う』(9.4%)『ややそう思う』(41.3%)と回答した。
自身の睡眠のコンディションを正しく診断する必要があると9割以上が回答したものの、実際にサービスを利用するかどうかというと約半数程度のようで、必要性は感じているものの睡眠の悩みや課題に感じていることについて、そこまで重く捉えていない傾向が窺える結果となった。
今回の調査で、睡眠の質について関心がある方が7割以上いることがわかった。しかし、関心はあるものの、実際に現在何か取り組んでいるかというと全体の2割程度しかと取り組んでおらず、睡眠に関する悩みを抱えている人も過半数を超えるようだ。
さらに、9割以上とほとんどの方が悩みを解消するための睡眠コンディション診断は必要だという認識であるものの、利用するかと問われると半数程度しか利用したいと回答しなかった。