フジテレビ系ドラマ『大奥』(毎週木曜22:00~)が、来年1月にスタートすることが23日、明らかになった。同局の連ドラとしては20年ぶりの復活で、小芝風花が主演を務める。

小芝風花

フジテレビの『大奥』は、2019年に開局60周年特別企画として『大奥 最終章』がシリーズ完結作が放送されたが、そこから5年の時を経て復活。さまざまな人間の思惑、嫉妬、憎悪、悲哀が渦巻く“女の社会の縮図=大奥”で、たった一つの愛を得ようともがく女たちの闘いを描いていく。

小芝が演じるのは、東山天皇の皇子・閑院宮直仁親王の娘であり皇室の血を引く公家の娘・五十宮倫子。京で素直に育ち、人を疑うことのない、純真で優しい性格の持ち主だが、その一方で芯は強く、利発でもある。しかし、朝廷と幕府の橋渡しとして、次期将軍である徳川家治と政略結婚をさせられたことで逃れられない運命に翻ろうされ、倫子の前にはさまざまな試練が立ちふさがる。

先代の第9代将軍・徳川家重が謎の死を遂げ、家治が第10代将軍となり、倫子は将軍正室として男子禁制の大奥へ渡ることになるが、そんな彼女は京にいた頃からの幼なじみである久我信通に好意を寄せていて…。

今作は東映とタッグを組み、豪華で荘厳な衣装やセットはもちろん、全編オール京都ロケを敢行。『大奥』の代名詞ともいえる豪華絢爛な衣装にも注目だ。

演出には『科捜研の女』シリーズ(テレビ朝日)、『相棒』シリーズ(同)の兼崎涼介監督を迎え、フジの『大奥』シリーズを手掛けてきた林徹氏も参加。脚本は『好きな人がいること』(16年、フジテレビ)や『グッド・ドクター』(18年、同)などの大北はるか氏が担当する。

コメントは、以下の取り。

■小芝風花 コメント

――本作への出演が決まったときの思いをお聞かせください。

「これまで名だたる方々が演じられてきた作品なので、とても身が引き締まる思いでした。 撮影は全て京都で行われると聞き、どっぷりと『大奥』の世界に浸かれるのだなと、怖さ半分、うれしさ半分、、(笑)。 しっかりしごいていただきたいと思います」

――『大奥』という作品の印象はいかがですか?

「嫉妬、妬(ねた)み、嫉(そね)み、陰謀…。とにかく人間のドロドロとしたものがギュッと詰め込まれているイメージでした」

――ご自身が演じられる役の印象や役作りについて教えてください。

「とてもまっすぐで芯があり、ちゃんと“愛”がある人だと思います。 その優しさや愛情は、『大奥』の中に入ると一見弱さや甘さに見えると思います。でも、どんな環境に置かれても、何度打ちのめされようと変わらない根のまっすぐさは、家治にとって希望になるのではないかと思っています」

――最後に放送を楽しみにしている視聴者やファンの皆さんへメッセージをお願いします。

「これまでもたくさんの人に愛されてきた作品ですが、今回の『大奥』は“愛”をテーマにしています。今までとはまた違った、新しい『大奥』をお届けいたしますので、ぜひ楽しみに待っていてください」

■企画:安永英樹氏(フジテレビ編成部)コメント

「『大奥』が帰ってきます。帰ってくるといってもただ帰ってくるわけではありません。切ない恋、叶(かな)わぬ恋、成就する恋、それでも引き剥がされる恋、そして夫婦、夫婦の愛とは何か?欲望とは何か?愛と権力を求めて蠢(うごめ)く江戸城・大奥を舞台に、時代劇であって時代劇ではない、新たに生まれる本物の“大奥”をお届けしたいと思います」